- 1.8ピコリットルの高精細、3つの接続ポート。
- 高速化できるインクチェンジシステムの搭載など、豪華な装備が特徴だ。
- 大きく、収納性が考えられていないデザイン。
- また、動作音はかなり静かになってきたが、動作時の横揺れが激しく、気になる。
●【簡単になったCD-R印刷】 手数の多さが面倒だったCD-R印刷機能は、所定の位置に前面トレーをセットして、CD-Rトレーを差し込み、レバーを倒すだけになった。 |
キヤノンの2002年末モデル「PIXUS 950i」レビュー(from アスキー PC Explorer)。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
日本ヒューレット・パッカードの「psc 2150」レビュー(from アスキー PC Explorer)。 |
エプソン販売の2001年末モデル「Colorio PM-950C」レビュー。 |
エプソンの写真画質プリンタの最新機種は、インク滴を世界最小の1.8ピコリットルとした「PM-970C」だ。
前年(2001年)の同等機種である「PM-950C」と2002年のPM-970Cの大きな違いは、カラーインクのノズル数の差である。以前の96ノズルから今回は180ノズルとノズル数が倍増した。あわせて解像度も2880×1440dpiから2880×2880dpiと、より精細になっている。
このノズル数の増加により印刷時間はメーカー公称値で約2倍速(前機種比)となっている。また、7色独立インクタンクを生かした「インクチェンジシステム」が搭載された。これはライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエローを、それぞれ通常のシアン、マゼンタ、イエローに交換して、CMYKの全ノズルを360ノズルとする技術だ。このため4色印刷ならメーカー公称値で、約3倍速(前機種比)とさらに高速化できる。
好評だったロール紙印刷、CD-R印刷も健在だ。特にCD-R印刷は、光学センサーの採用で「芯出し」を常に制御できる。さらにCD-R印刷の準備も前面トレーを所定の位置に移動するだけでセットアップが完了するなど、より簡単で便利になった。
●【連続印刷ができるロール紙ホルダ】 カット用紙では給紙枚数が足りないような連続印刷でも専用ロール紙なら気楽に印刷できる。フロントに取り付けるオプションの用紙カッターも発売されている。 | ●【柔軟な3ポート仕様】 最近では珍しくなったパラレルポートにもフラッグシップモデルらしく標準対応。古いPCやOSにも、最新機種にも対応できるのは◎だ。 |
本体のサイズがやや大きいことが気になるが、給紙トレーの“紙さばき音”を除けば、静粛性もかなり向上したので、深夜の印刷も気にならない。画質面ではエプソンらしく色の彩度を上げがちだが、高精細のメリハリのある絵になる。高精細な写真画質を追求するユーザー向けだ。
●【インクチェンジシステム】 インクチェンジシステムの作業はライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエローの3色を交換するだけで、2倍速が3倍速となる。 |
PM-970Cの主なスペック | |
製品名 | PM-970C |
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印刷解像度 | 2880×2880dpi |
インク数 | 7色(C、M、Y、BK、LC、LM、DY) |
ノズル数 | 黒360ノズル、カラー180ノズル×6 |
給紙容量 | A4最大100枚(55kg紙)、はがき最大30枚 |
対応用紙サイズ | L~A4サイズ、専用ロール紙 |
インターフェイス | パラレル、USB 2.0、IEEE1394 |
サイズ | 496(W)×342(D)×216(H)mm |
重量 | 約7.0kg |