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エプソン、撮影状態を印刷に反映できるカメラとプリンターを発表

2001年03月01日 18時49分更新

文● 編集部 今井睦俊

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セイコーエプソン(株)は1日、都内で新商品記者発表会を開催し、カラーイメージング分野の新技術“PRINT Image Matching”、および同技術搭載のフォトプリンター『PM-790PT』とデジタルカメラ『CP-920Z』を発表した。

木村登志男専務取締役の写真同発表会の冒頭で挨拶を行なう同社の木村登志男専務取締役。プリンターの2000年度の売上は、前年度比130%増の418万台を見込むという
スライドのイメージ
同社のデジタルフォト商品戦略を解説したスライド。同社では、フィルムの現像を行なう既存のDPE市場の一部が、デジタルカメラの普及でプリンター出力に置き換わると予測

今回発表された新技術の“PRINT Image Matching”は、デジタルカメラからプリンターの画質を自動的にコントロールするシステム。従来のデジタルカメラによる撮影では、撮影した画像ファイルのプリント時に、意図したイメージとは違って印刷されることがあり、デジタルカメラとプリンターのどちらの設定が原因か分からないのが現状であった。同技術では、デジタルカメラでの撮影時に、撮影モード/明るさなどのパラメーターをプリンターへの印刷命令に変換して、画像ファイルのヘッダー部分に埋め込むため、ユーザーの撮影意図をプリンターの印刷時に反映できる。印刷命令の埋め込みでは、画像ファイルのメーカーノート領域(ヘッダ部分にあるメーカー使用領域)に書き込み、汎用(Exif形式)の画像ファイルの構造をそのまま用いるという。

カラースペースのイメージ
PRINT Image Matchingでは、標準規格“sRGB”以上のカラースペースを指定可能

同技術の主な効果として、撮影時に“プリントγの指定”や“カラースペースの指定”などを行なうため、印刷時に“撮影された明るさ”と“撮影された自然の色”を忠実に再現できるという。また、“撮影モード”に応じて、マクロモードでは“シャープでコントラストを高く”、ポートレートモードでは“肌色部分を軟調に”といったプリンターモードを、デジタルカメラが自動設定するという。同社では、同技術をデファクトスタンダードとしてデジタルカメラ市場で普及させるとし、そのために、デジタルカメラメーカーとパートナーシップを結び、技術情報の開示やサポートを行なうとしている。現時点での同技術への賛同メーカーは、オリンパス光学工業(株)、カシオ計算機(株)、京セラ(株)、コニカ(株)、ソニー(株)、東芝(株)、ミノルタ(株)、(株)リコーの8社。現時点で同技術搭載のデジタルカメラは、カシオ計算機の『QV-3500EX』、京セラの『Finecome S3』、ソニーの『DSC-P50/P30/S75』、セイコーエプソンの『CP-920Z』の6機種。

『PM-790PT』の写真メモリーカードからダイレクト印刷できる『PM-790PT』

同技術に対応した新製品として発表されたPM-790PTは、“四辺フチなし印刷機能”と“ロール紙印刷機能”を搭載した解像度1440×720dpiのカラーインクジェットプリンター。USBインターフェースを装備し、Windows 98/Me/2000とMac OS 8.1以降に対応したドライバーが付属する。ハガキ~A4サイズの単票紙と89~210mm幅のロール紙に対応する。メモリーカードドライブになるPCカードスロット(Type II)と操作パネルを装備し、PRINT Image Matchingに対応した“ダイレクトプリント機能”により撮影画像をパソコンなしで印刷可能。また、コンパクトフラッシュ用のアダプターを同梱するほか、スマートメディア/メモリースティック/SDカード用のアダプターを用意し、各メモリーカードへ対応する。さらに、PRINT Image Matching処理モジュールを内蔵した印刷処理ソフト『EPSON Photo Quicker 3.0』が付属する。そのほか、オプションで1.6インチの『プレビューモニタ』(価格は1万2000円)を用意する。本体サイズは幅467×奥行き256×高さ212mm、本体重量は約5.2kg。価格は3万9800円で、3月中旬に販売を開始する。

同製品に添付されるPhoto Quicker 3.0は、汎用画像ファイル内に埋め込まれたデジタルカメラからの印刷命令を解析し、命令に従って自動的に画像処理を行い、プリンターを制御するというもの。ウィザード形式で、プリントのサイズ/枚数/用紙種類/レイアウトなどを設定可能。対応OSは、Windows 98/Me/2000と、Mac OS 8.1以降。適用機種は、PM-790PTのほか、プリンタードライバーの更新により、現行機種の『PM-3500C』/『PM-900C』/『PM-880C』/『PM-780C』でも対応可能。同社は、現行機種のユーザー向けに同ソフトと更新用プリンタードライバーを提供するため、収録CD-ROMの店頭無償配布、実費のディスクサービス、ホームページでのダウンロードサービスを、6月上旬に開始する。

6倍ズーム搭載のデジタルカメラ『CP-920Z』

『CP-920Z』の製品写真
光学/デジタルによる6倍ズームを搭載した『CP-920Z』

一方、CP-920Zは、光学3倍ズーム(35mm換算で34~102mm相当)と有効画素数324万のCCDを搭載したデジタルカメラ。記憶媒体はコンパクトフラッシュで、USB端子を装備。シャッター速度は8~1000分の1秒、絞り制御はF2.0~8.0、撮影感度はISO100相当、撮影モードは標準/マクロ/モノクロなど。PRINT Image Matching機能を搭載するため、プリンターのカラースペースを完全に活用して、“自然の色”を撮影できるという。また、風景/スポーツ/ポートレート/マクロ/夜景などの撮影モードに応じた印刷命令を画像ファイルへ自動的に埋め込み、撮影モードに適した印刷設定を自動で行なうとしてる。そのほか、撮影時点で、印刷形式を設定できる“プリント指定ボタン”を装備。バッテリーは、アルカリ電池4本で、オプションのニッケル水素電池も使用可能。連続撮影枚数は4000枚で、連続再生は3時間30分。本体サイズは幅mm108×奥行き89×高さ65mmで、本体重量は358g。価格は8万9800円で、4月13日に販売を開始する。

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