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レッツゴー肉ビル探険隊with万世レディ

2001年02月27日 19時51分更新

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中級者編<予算レベル15~50(×100円)>

○3F、4F:洋食・和食『万世』
○5F:焼肉『万世牧場』
○7F:お座敷大広間『七福神』

 1Fの携帯電話売り場が気になってはじめた取材だったが、これまでの3フロアともに微笑えましいというか、「万世イズム」とでもいうべきユニークな所がいくつも見うけられた。次のフロアにはどんな特徴があるんだろう。なんだかワクワクしてきた。

アキバ通を気取るなら、一度は食べたい揚げたての「万かつサンド」。美味しいうえ、仲間に自慢できるというオマケ付きだ!

 3Fと4Fはともに「洋食・和食『万世』」となっている。エビフライやハンバーグなどおなじみの洋食メニューから、サーロインステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼きなど「日曜日に家族で外食」系プチゴージャスメニューまで幅広くオーダーできるのが特徴だ。肉ビルのなかでも、もっともバラエティに富んだフードメニューのせいか、ファミリー層の利用率がいちばん高いという。ちなみに前回の「万かつサンド@肉の万世の謎を解く!」でも触れたが、揚げたてアツアツの「万かつサンド」はこちらでのみイート・イン可能。アキバ通ならずともぜひ一度は試しておきたいテイストだ。
「……なにか他にご質問はございますか?(また、変な質問してくるんでしょ。こんどはなに?)」
と覚悟を決めたような万世レディのお言葉だったが、ない、ないんスよ、独特の「万世らしさ」が。いや、もちろんべつになくてもいいんですけど……。なんとなく釈然としない想いを抱きつつ、階段にて5Fへステアアップ。



「カルビの王様」「キムチの大将」という豪快なネーミング。だが、よく見るとフレンチ風のオシャレっぽい盛り付けになってたりする。このアンバランスさが最高!

「こちらは焼肉『万世牧場』でございます。黒毛和牛の新鮮な肉を使った焼肉のほかに、各種シーフードの網焼きも楽しめます。気心知れた仲間とワイワイやるのなら、このフロアがいちばんオススメですね」
 うかつな話だが、私はこの瞬間までココに焼肉専門店があることを知らなかった。万世が牛肉料理を得意としていることを熟知し、フロアガイドに目を通していたにもかかわらず、である。先入観による心理的盲点の作用とは……などと珍しく真面目なことを思考しつつ、なにげにショーウィンドウへ目をやると、「カルビの王様」「キムチの大将」という文字が! なんといいますか、万世は店舗のショーウィンドウが極めて面白いような気がしてきたぞ。3、4Fで個性的なセンスを発見できなかった無念さを晴らすべく、いきごんで命名者および命名理由について尋ねてみる。
「さあ……。正確なことはちょっとわからないんですよ。いつの間にか決まってた、という感じなものでして。申し訳ございません。それより、7Fへいきませんか? じつはアチラにはお客様からとても評判のいいスタッフがおりましてね。本人は非常に恥ずかしがってるんですが、取材ということでスタンバイさせたんです。うまくいえないのですけど、なんとなく矢部さんが好きそうな、気が合いそうなタイプという気がします」
 なんだか質問をはぐらかされたような気もするが、万世レディの意味深なコメントに、(ピュアでシャイでかわゆいコですか?)と期待感大爆発!



この顔にピンと来たらしゃぶしゃぶ食おう……な「万世のミスター」ことタカハシ7F店長。背後に写っている七福神の絵(毘沙門天)は彼がモデルだそうです(本人談)

 だが、7Fに着き、エレベータの扉が開くと、目の前に仁王立ちしてたのはヒゲ剃り跡も青々しい濃ゆい顔の野郎(hot guy)だった。あまりのショックに本気でフリーズした私をよそに、超ゴキゲンな感じでイキナリ自己紹介開始。
「なはははは! どーもーっ。ワタクシが万世の長嶋茂雄でぇす。んんー、セコムをよろしく!(←モノマネ口調で)」
 ヤツの名はタカハシ。某「アド街ック天国」のテレビ取材で日本全国のお茶の間に登場して以来、社内外問わず大ブレイク中の名物男……なのであった。彼とファーストコンタクトした瞬間、私は思った。

キミ、優勝!

よくわからないけど、とにかくそう思いました。そんなワケで、「気が合いそう」と予言されていた私は危機感大爆発! この男とできるだけ目を合わせないように、万世レディに直接フロア案内をお願いしたのだが、あろうことかタカハシは私の腕をがっしと掴み、
「なんだよ、そーいうことはボクに聞いてちょ。遠慮はナッシング、ナッシング!」
と頼んでもいないのにナビゲート開始。頼む、見逃してくれ!
「んんー、『万世七福神』のいちばんみどころはネ。ボク!(矢部注:本気の目でした)あとはネ、個室←→大広間、洋室←→和室と自由自在にチェンジできるこの宴会場だよ! もちろんすき焼き・しゃぶしゃぶをはじめとする料理も最高さ」
 彼に引きずられるように案内されたのは小宴会スペース。ここの壁はすべてパーテーション・パネル式になっており、全個室の壁を折りたたんで連結すると、最大80名様までの大宴会場になるのだという。ナルホド、これなら人数に合わせて簡単かつ手軽に調整できる。しかし、即座に洋室←→和室に早変わり……というのがわからない。タタミを敷くのだろうか? それともじゅうたんを剥がすのだろうか?
「んんー、半分正解! じつはネ、こーなってるのさ!」
 ミスター・タカハシ(矢部注:彼がフロアの最高責任者だと判明したため、ここから敬称表記)はとびきりの笑顔をみせるや、突然床にかがみ、じゅうたんを一気にひっくり返した。

あっ、裏側がタタミになってる!



本邦初公開! コレが万世が考案した「両面タタミじゅうたん」だ! 家庭用の小売品があれば、一家に一枚欲しい……ような気がする

 和洋折衷ここに極めりといいますか、なんと表じゅうたん裏タタミの両面仕様になっているのであった。ちなみにコレ、万世が考案した日本初のアイディアとのこと。
タカハシ氏のサービス精神あふれすぎる応対といい、このタタミじゅうたんといい、7Fのインパクトは他のフロア……どころか、他店にも類を見ないユニークさだ。夜だけではなくランチタイムにも営業しており、2000円ていどで懐石膳(懐石弁当)を食べることができるので、この記事を読んで興味が湧いた方はぜひ足を運んでみてほしい。美味しくて、そして、最高責任者のキャラクタの面白さにド肝を抜かれること間違いなしだ!



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