このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 13 次へ

知れば知るほど、オモシロイ

ネットワークユーザーのための「メール使いこなし」の常識

2001年02月27日 02時37分更新

文● NETWORK MAGAZINE編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

NETWORK MAGAZINE
メール上達の第一歩は、まず「インターネットの仕組みを知る」ことにある。自分が送ったメールや、誰かから届いたメールがどのような仕組みによって配送されているのかがわかれば、これまで知らなかった「機能」が見えてくるし、もっと高度な使い方もできるようになる。

 通常の郵便とは異なり、インターネットメールでは送信者と受信者の間に「人の手」は介在しない。メールの配送はすべてサーバの処理によって行なわれており、何気に受信したメールにも配送の情報がたくさん含まれている。その情報(フィールドという)の集まりがへッダである(画面)。



メールに関する情報「ヘッダ」図解
メールに関する情報「ヘッダ」を読めるようにになれば、あなたも立派な上級者

 よく知られたへッダフィールドとしては、「To」「Subject」「From」がある。それぞれ「送信先のメールアドレス」「メールの表題」「送信元の名前とメールアドレス」を示すものである。これらは、ユーザーが直接指定するものだが、それ以外はメールの配送時にメールクライアントやサーバによって付与される。この情報を読み解くことで、メールが何によってどのように配送されてきたのかを知ることができる。

 たとえば、「Received」フィールドはメール受信情報(サーバ名や時刻)を表わす。ここから、どういう経路でメールが配送されてきたのかが分かる。また、「X-Mailer」フィールドは送信元のメールクライアントが付与するクライアントソフトの名前だ。この情報からは相手がどんなメールクライアントを利用しているのかを知ることができ、これを応用すればUNIXユーザーにWordやExcelのファイルを送りつけるといったことをしなくて済むだろう。

 また画面には、画像やデータの添付を可能にするMIME(他目的メールを送るための規約)の対応を示す「MIME-Version」や、メールの本文にどんなデータが含まれているかを示す「Content-Type」、メールの固有IDである「Message-Id」があることも分かる。他にも、返信メールに付けられて元メールとの関連性を示す「Reference」と「In-Reply-To」、送信元が受信先サーバに受信通知を求める「Return-Receipt-To」、送信者が返事をFrom以外のアドレスで受け取りたいときに付与される「Reply-To」など、いろいろなものが使われている。

 なお、多くのメールクライアントは通常、へッダの一部のみを表示する設定になっている。へッダをすべて表示させたい場合は、各クライアントソフトの「へッダ表示」機能を有効にしてほしい。

前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 13 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ