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アナログ・デバイセズ、ADSLモデム向けチップセットを発表

2001年02月05日 20時42分更新

文● 編集部 佐々木千之

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アナログ・デバイセズ(株)は5日、ADSLモデム向けチップセット“Eagle(イーグル)”シリーズと、xDSL機器向けラインドライバーチップの新製品『AD8019』を発表した。

Eagleは、エンドユーザー用のADSL機器(Customer Premise Equipment:CPE)向けのチップセットで、デジタル部とアナログ部の2つのチップで構成される。従来のADSL機器向けチップセットでは、別のチップになっていたフィルターや、USB、PCIバスへのインターフェースなども集積されている。これにより、最大で従来より55%少ない部品点数で設計が行なえるとしている。パッケージは、アナログ部が52pinのLQFP(Low-profile Quad Flat Package)、デジタル部が176pinのLQFPとなっている。

“Eagle”チップセットの概要
“Eagle”チップセットの概要

EagleはITU(国際電気通信連合)標準のフルレート(下り6Mbps)ADSL規格G.992.1(Annex A/B/C)、および簡易規格(下り1.5Mbps)のG.Lite規格G.922.2などに対応(※1)する。Eagle自体は下りレート12Mbpsまで対応するとしている。アナログ・デバイセズによると、Eagleチップセットは4月にサンプル出荷を開始、夏頃に量産に移行する予定で、価格は未定。

※1 G.Liteは、現在NTTが提供しているADSLサービスで利用されている規格。またG.992.1(Annex C)は、日本のISDN仕様にあわせて決められた、ISDN回線に重畳して利用できるADSL規格。

また、同時に発表されたxDSL機器向けラインドライバー(※2)チップ『AD8019』は、±12Vまたは+12Vで動作する。パッケージは8LpinのSOIC(Small Outline IC)、および14LpinのTSSOP(Thin Shrink Small Outline L-leaded Package)。現在サンプル出荷中で、3月に量産出荷を開始する予定。1000個ロット時の価格は2.78ドル(約320円)。

※2 ラインドライバーは、ADSLモデムからの“上り”方向のデータ信号を整える働きをするチップ。

アナログ・デバイセズ、通信関連機器市場営業ディレクターの片野豊氏
アナログ・デバイセズ、通信関連機器市場営業ディレクターの片野豊氏

アナログ・デバイセズ、通信関連機器市場営業ディレクターの片野豊氏によると、同社はADSLチップセットを2000年に1000万個以上を出荷し、ADSL機器の世界市場における同社のチップセットのシェア(数量ベース)は約37%、ラインドライバーのシェアでは75%に達するとしている。同社のxDSL関連製品の売り上げは、2000年会計年度(1~12月)に約2億5000万ドル(約290億円)と、'99年のおよそ3倍になっており、今後もしばらくは高成長が期待できるとしている。今回発表されたEagleは日本向け規格にも対応しており、今後の日本でのADSLの普及を見込んで機器メーカーに積極的に売り込んでいく構えだ。

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