初のVIA Apollo KT133A搭載マザーボード「EP-8KTA3」がアキバに登場してから一夜明けたこの日、早くも第2弾のSoltek製「SL-75KAV-X」がソフトアイランド秋葉原店に現れた。驚くべきはその値段で、EP-8KTA3が軒並み1万9000円台の値をつけているのに対し、SL-75KAV-Xはいきなり1万3800円という超激安価格で販売がスタートしている。
同製品はEP-8KTA3と基本的な性能は同じ。FSB設定クロック133MHz対応のKT133Aチップセットを採用し、NorthBridgeに“VT8363A”、SouthBridgeにUltraATA/100に対応した“VT82C686B”を搭載する。AGP Proスロットを装備している点が、EP-8KTA3との大きな差であり魅力だ。一方、一般的なATXマザーボードでAGPスロットがある位置にCOM2ポートが置かれたため全体的に1つずつスロットの位置が下がり、EP-8KTA3と比べてPCIスロットが1本少ない5本(うち1本はISAとのシェア)となっているのがやや残念ではある。ちなみに、FSB設定クロックやAGPコア電圧はBIOS上から変更可能。また、未確認だが、DIMMスロットの近くにCPU駆動倍率変更用と思われるディップスイッチを搭載している。
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また、すでにおなじみとなったSoltek独自の音声警告システム“Soltek Voice-Diagnosis Technology”を同製品も採用。ビープ音用のスピーカをマザーボードに接続していれば、システムに問題が発生した際にそれぞれ「メモリだめだめ」「HDDつながってる?」などという音声が再生される。言語は日本語/英語/中国語/スペイン語から選択可能。日本語を選択すると抑揚のない声が口語体でエラーを警告してくれて、ついメモリやHDDを外したくなること請け合いだ。
なお、“保証外”としながらも同製品ではAthlonとDuronのオーバークロック方法を記した紙をパッケージに同梱している。“L1をクローズするにはコンダクティブインク(コンダクティブペン)か0.5mmのHBの鉛筆を使ってください”というのは、ユーザーへのサービスなのだろうか…。
それにしても、最新の製品は“ご祝儀価格”として適正価格より若干高値で販売される場合が多いアキバで、この価格には驚くほかない。奪い合いになるのは必至の情勢と言えよう。
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