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ADAMS-EPGで受信した番組情報を表示するMebius TVの「TV Program」の画面。見たい番組についてCheck!ボタンを押すと、ユーザーの嗜好を反映した番組リストが作成される。これで見逃して悔し~い、なんて思いもしなくなる、はず。 |
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こちらが、番組検索の「Pickup Channel」。5つ並んだボタンのうち「今日の」「明日の」「週間」の3つのCheckはユーザーのCheck!した番組に関連するものを自動選択して推薦してくれる。ほかにジャンル別表示、キーワード検索も使える。 |
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録画した結果は、このように場面の切り替わるところで静止画(JPEGファイル)に切り出して連続切り替えで表示される。パラパラ送られる画像を見ているだけでも、内容がつかめるので、見たいシーンを探すのに重宝する。 |
また、Mebius TVのユニークな機能として、今見ている番組やADAMS-EPGの番組一覧表から特に興味のあるものに「Check!」ボタンを押すと、ユーザーの嗜好や見る番組の傾向を分析して、見たいであろう番組を教えてくれる「Pickup Channel」はぜひ一度試してほしい。スポーツ番組を見る人にはタイトルマッチ戦やJリーグ中継、アイドル好きな人にはバラエティ特番など、普段の視聴習慣とは違う時間/チャンネルで行われる番組も見逃さずに助かった、なんて機会があるはずだ。
そのほか、TV表示、録画に関するスペックを紹介しておくと、チューナ&表示ソフトはステレオ/音声多重対応で、静止画キャプチャサイズは640×480ドット/フルカラーのJPEGファイルに保存される。動画のリアルタイム録画はMPEG1/2に対応し、MPEG1では352×240ドット/1152kbps、MPEG2では「高画質」(720×480ドット/8Mbps、約3.6GB/時間)、「標準」(540×480ドット/4Mbps、約1.9GB/時間)、「コンパクト」(360×480ドット/2Mbps、990MB/時間)、および「オリジナル画質」としてビットレート2/4/6/8Mbps、解像度720×480/540×480/360×480ドットからの組み合わせを設定できる。いずれも固定ビットレートで、画面の内容に応じて圧縮率を変化させるVBR(可変ビットレート)には対応していない。
実際に使ってみた印象だが、機能が豊富なわりに使い方はいたってシンプルで、操作に迷うことはなかった。TV表示やタイムシフト表示の画質も良好で、液晶モニタの反応速度が速いためか動きの激しいシーンでもぶれたりにじみがでるようなことはなかった。また、TV番組に合わせた明るさ/コントラストの調整機能が便利で、映画など暗部も見たい場合、ギラつきを抑えた発色で見たい場合など、あらかじめ3種類のプリセットが用意されているほか、ユーザーが設定した内容も2つまで記録できるのが嬉しい。また、録画ボタンを押してからの実際に録画開始されるまでのタイムラグは約15秒で、タイムシフト再生と組み合わせて利用できないのは痛いが、まずまず許容できる反応速度だろう。静止画のキャプチャはもっと俊敏で、ほかの操作をしていなければ押した瞬間の画像が確実に撮れる(ただし、記録終了までに約3秒かかるので、次に撮れるのは3秒後以降となる)。
初期出荷状態のHDD(Dドライブ)にMPEG2の高画質なら約5時間、コンパクトなら約18時間、MPEG1なら約30時間の録画が可能だが、簡単にはHDDを交換できないため、標準搭載のDVD-ROMドライブはCD-RWドライブにしてほしかった(もしくはCD-RWモデルを用意してほしかった)ところだ。もちろん、2台以上のPCを使っていて、家庭内LANなどファイルを簡単に交換できる環境があるか、ノート用CD-RWドライブなどを使えば外部に録画した映像を保存することはできる。ただ、デザインから見てもわかるように、このPCのコンセプトは実用に特化したものというより、TVを楽しむ、DVDを楽しむ、自分で後から拡張したり機能を追加するのではなく、買ってきてすぐにPCを楽しめる、という部分に重きが置かれている。その意味で、PC-X2001は“なるほどシャープらしい”存在感のあるマルチメディアPCだと言える。価格はオープンプライスで、店頭での実売価格は30万円弱となっている。
CPU |
PentiumIII-700MHz |
メモリ |
64MB |
ビデオ |
RAGE Mobility-M |
HDD |
27GB |
DVD-ROM |
DVD8倍速/CD24倍速 |
通信 |
モデム |
OS |
Windows Millennium Edition |
モニタ |
15インチ低反射ブラックTFT液晶 |
Officeアプリ |
Microsoft Office 2000(SR-1) |