2000年7月20日、Microsoft Office 2000の後継バージョンとなる「Office 2002」、開発コード名「Office 10」の日本語ベータ1が完成した。そして8月中旬、日本国内のベータテスターに向け配布された。
その後、すでにベータ2(英語版/日本語版)がリリースされている。ここでは「Office 10」(ベータ1)の新機能を紹介する。
Office 10では、これまでのOfficeと比べ、インターフェイスに変更が行なわれている。また、強制終了してしまった際のエラーメッセージを分かりやすくしたり、自動的に作業を再開できるようにするためのユーティリティ「Officeワトソン」が付属しているのが特徴だ。
「Office 2000 Premium」では、1枚のCD-ROMにすべてのアプリケーションを格納することができず、すべてのアプリケーションをインストールするには複数のCD-ROMを入れ替える必要があったが、Office 10では、プログラムファイルの多くが1つのCABファイルに圧縮され、ディスク容量を節約している。
そのため、1枚のCD-ROMですべてのアプリケーションをインストールすることが可能となっている。なお、Office 10のCD-ROM全体の要領は478MB、すべてのアプリケーションをインストールした場合のハードディスクの使用量は約600MBとなる。ベータ1での「Office 10 Premium Beta 1」のCD-ROMは1枚のみだが、最終的には数枚になると考えられる。
Office 10のインストール
Office 10のインストーラは、Office 2000と同様「Windows Installer」を使用している。
まずシステムにWindows Installerがインストールされているかどうかを調べ、インストールされていない場合は、まずWindows Installerがインストールされる。
インストール作業自体は、Office 2000よりも簡単だ。たとえば、プログラム全部を完全にインストールしたい場合、Office 2000では[カスタム]を選択してすべてのコンポーネントをインストールするようにユーザーが設定しなければならなかったが、Office 10では最初から[完全]というオプションが設けられた。
また、カスタムセットアップをより簡単にできるようにするため、インストールするアプリケーションを個別にチェックボックスで選択できるようにもなっている。もちろん、Office 2000のように、細かく設定することも可能である。