Millennium G450/SPECTRA 8800/3DBlaster GeForce2 Ultra
Millennium G450/SPECTRA 8800/3DBlaster GeForce2 Ultra
2000年11月20日 11時20分更新
GeForce2の最高速版を搭載し
DDR SGRAM64MBで6万円の高級カード
今や3Dビデオチップ界のリーダーとなったNvidiaの最新チップが「GeForce2 Ultra」だ。これは2000年4月末に発表した「GeForce2 GTS」の高クロック版で、コアが200MHzから250MHz、メモリは166MHz(332MHz相当)から230MHz(460MHz相当)へとどちらも大幅に高速化されている。
GeForce2 GTSに比べてとくに新機能は追加されていないが、表示最小単位(Pixel)でレンダリングすることにより、リアルな凹凸や光の反射などが表現できる「Per Pixel Shading」、640×480ドットや800×600ドットという低解像度でもドットが目立たないようにする「FSAA(Full Scene Anti-Aliasing)」など、従来から好評を得ている高速高画質な3D表示を実現するための機能が詰め込まれている。
ただ、動作クロックが大幅に引き上げられ発熱量が増えたことを受けて、カード自体の設計も変更が余儀なくされたらしく、カノープスの「SPECTRA 8800」ではビデオチップとメモリを覆い尽くす銅板に大型ヒートシンクが載せられ、クリエイティブメディアの「3DBlaster GeForce2 Ultra」も、チップ上の大型ファンに加えてメモリにもヒートシンクを搭載している。
SPECTRA 8800は、従来モデル8400と同じBNCコネクタ(SSH Type-B)、S-VIDEO/コンポジットの入力端子を増設してMotion JPEGやMPEG1のリアルタイムキャプチャが可能になる「VideoPort 600A」などの各種オプションが利用でき、カノープスオリジナルのDVD再生ソフト「MEDIACRUISE」が添付されている。黒を基調にしたパッケージデザインは従来のSPECTRAシリーズとは一線を画す高級感を滲ませたもので、価格はオープンプライスながら、店頭では6万円前後となっている。
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3DBlaster GeForce2 UltraのBlaster Controlでは、OpenGLアプリでのFSAAに3段階の画質設定メニューが新たに追加された。ただし、画質を上げれば当然描画速度は落ちてしまう。 |
3DBlaster GeForce2 Ultraの付属ソフトも、従来と変わらずDVD再生ソフト「WinDVD 2000」、3Dレーシングゲーム「Rage Rally」、各種設定を変更できるユーティリティ「Blaster Control 4」などとなっている。価格は6万1800円で、店頭での実売価格は5万円前後。
