Millennium G450/SPECTRA 8800/3DBlaster GeForce2 Ultra
Millennium G450/SPECTRA 8800/3DBlaster GeForce2 Ultra
2000年11月20日 11時20分更新
20世紀を締めくくるこの時期に、またしても3Dビデオカードの新製品が続々登場してきた。最新ペリフェラルに目がないPCユーザーは嬉しい悲鳴をあげていることだろう。早速、現在PCパーツショップの店頭を彩る最新ビデオカード3枚を紹介しよう。
DVD再生、ズームアップ、
多機能なデュアル表示が可能
Matroxの最新3Dビデオチップ「G450」は、従来のハイエンドチップG400を一部機能強化したもので、(1)チップ内部に2つのRAMDAC(360MHz/200MHz)を内蔵し、外部RAMDACを用意しなくともデュアルディスプレイ表示が可能、(2)チップ設計を0.25μmから0.18μmに細密化し、発熱量も低減、(3)ビデオメモリはSDRAM/SGRAMのほか、新たにDDR SDRAM/SGRAMをサポート(最大32MB)、ただしDDR SDRAM/SGRAMを搭載する場合、メモリバスは従来の半分の64bitに制限される、という特徴がある。なお、G400では高クロック版のG400 MAXと普及版のG400という2ラインナップだったが、G450はG400 MAXの後継という位置づけになり、普及モデルは引き続きG400となる。
実際にMatroxの日本代理店インフォマジックから借用したカード「Millennium G450/DUAL 32MB DDR AGP」の写真を見ると、G400 MAXではヒートシンク+クーリングファン搭載だったのに対し、G450では比較的小型のヒートシンクのみとなっている。借用したモデルの動作クロックはコア120MHz、メモリクロック150MHz(DDRで300MHz相当)で、G400 MAX(コア130MHz/メモリ200MHz)に比べると少々抑えているが、その分発熱が抑えられているのだろう。また、ヒートシンクにケーブルが接続されているが、これは熱センサではなく基板上のノイズ対策としてグランドに落とすためのものだという。
G450のプロパティ画面より。メニューはすべて日本語化されているので理解しやすい。DVD MaxはG400 DualHeadユーザーからも好評な機能だ。 |
製品名にDUALとあるように、本製品はDualHead対応で、2つのモニタに同一の画面や異なる画面(セカンダリは最大1600×1200ドット/フルカラー/70Hzまで)、片方にDVD再生画面をフルスクリーン表示、などの多彩な表示方法が選択できる。とくにDVD-Videoのフルスクリーン再生「DVD Max」機能はPCモニタだけでなく、テレビに出力することもできて便利だ。パッケージにはDVD再生ソフト「Matrox DVD Player」と2つめのRGBコネクタをS-VIDEO/コンポジット(RCA)に変換するケーブルが付属している。
価格はオープンプライスで、実売価格は2万2000円前後となっている。