WinFast GeForce2 MX DH Pro
WinFast GeForce2 MX DH Pro
2000年12月03日 23時04分更新
文● 佐久間
Leadtek/バーテックスリンク
オープンプライス
実売2万円以下と低価格ながら、GeForce256カード(非DDR SGRAMモデル)に肩を並べる描画性能を発揮し、コストパフォーマンスの高さで人気のある「GeForce2 MX」搭載カード。その特徴のひとつに、1チップで2つのディスプレイに表示できるTwinView機能が挙げられるが、従来はCRT出力とTV出力の組み合わせばかりだった。そこに、「WinFastブランド」のLeadtekが2つのCRT出力+S-VIDEO出力を持つ最新モデル「WinFast GeForce2 MX DH Pro」を投入、発売を開始した。
3つの出力端子を持つが、同時表示は2つまで
まずは、カード自身のスペックを明らかにしていこう。WinFastシリーズではお馴染みの、ウィングスタイルの金色ヒートシンクの下にビデオチップ「GeForce2 MX」が鎮座する。動作クロックは175MHz。ビデオメモリとして搭載するSDRAM 32MBにはヒートシンクなどはなく、こちらの動作クロックは166MHzに設定されている。付属CD-ROMには、Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000用ドライバが収録されているほか、明るさや解像度の変更を行うディスプレイ調整ユーティリティソフト「WinFox」、GeForce2シリーズの描画性能を体験できるNvidia製デモプログラム「GeForce2 Demo」、DVD-Video再生ソフト「DVDMagic」などが添付されている。また、ディスプレイドライバをインストールすると、同時にLeadtekオリジナルのツールが「ディスプレイのプロパティ」に追加され、コアクロックを100MHz~300MHzまで、メモリクロックを120MHz~350MHzまでそれぞれ1MHz単位で調整できるオーバークロックツール「Speed Runner」(ただし、使用はユーザーの自己責任で行うこと)や、チップの表面温度/ファンの回転数/各部位の動作電圧などをリアルタイムに確認できる「Hardware Monitor」などが利用可能になる。
ブラケット(出力端子が並ぶ部分)を見ると、AGPスロットに近いほうから「CRT1」「S-VIDEO」「CRT2」となっている。もしモニタを1台しか使わない場合には、CRT1に接続しなければ起動画面もWindows画面も表示されないので注意しよう。3つの出力端子があるものの、実際に利用できるのはCRT1単独、もしくはCRT1+CRT2、CRT1+S-VIDEOのいずれかで、3つ同時に使うことはできない。
では、次にこのカードの肝であるTwinView機能について検証してみよう。
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ドライバをインストールすると追加される、ディスプレイプロパティの例。Advanced Settingでは「Speed Runner」と「Hardware Monitor」を呼び出せる。 |
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オーバークロッカーの強い味方? Speed Runnerでは、コアを300MHz、メモリを350MHzまで設定できる。 |
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Hardware Monitorは、普段はまず使う必要はないが、オーバークロックの際に温度変化などを敏感に察知するのに有効、かも。 |
| 解像度や色数を一発で切り替えられる「WinFox」は、使いこなすとかなり便利だ。 |
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