(株)ネオナジーは11月27日、米Caldera SystemsのLinuxディストリビューション「OpenLinux 2.3」の日本語版「OpenLinux 2.3日本語版」を発売した。
OpenLinuxは特に米国での評価が高いディストリビューションだが、いままでは市川充商店(アミュレット)によるアドオン・パッケージ集など、インストールしなければ日本語を扱えなかった。それに対してOpenLinux 2.3日本語版では、インストール直後から日本語環境が整う。標準のデスクトップ環境はKDEのみで、GNOMEは付属しない。もちろんKDEは日本語化されたものだ。
OpenLinuxの特徴としてまず挙げられるのはシステム管理面だ。ユーザーはシステム管理ツール「COAS」(Caldera OpenLinux Administration System) を使うことで、ユーザーの管理や起動するデーモンの選択、IPアドレスの割り当てなどをマウスで簡単に設定することができる。ただし、デーモンの設定などを複雑なことになると、やはり設定ファイルをエディタで編集する以外の方法はない。
インストーラも秀逸といえる。OpenLinuxのグラフィカルなインストーラ「LIZARD」(Linux Wizard) はウィザード形式になっており、質問のしかたも適切で分かりやすい。また、このユニークなインストーラでは、コピーが終わるまでコーヒーを飲みつつプログレスバーをボーッと見つめる必要もなくなった。なぜなら、インストールの最終ステップが「テトリス」のようなゲームだからだ (もちろんテトリスで遊ばなくてもインストールを完了できるが、これはヒマつぶしに持ってこいの機能だ)。
製品構成
OpenLinux 2.3日本語版は、CD-ROM 3枚(バイナリ、ソース、商用ソフト)に、ブートフロッピー、マニュアル、30日間の電話サポートまたは90日間の電子メールによるインストールサポート(5件まで)が付属する。バンドルしている商用ソフトは、次のとおりだ。
- ATOK12 SE for Linux
- Wnn6 Ver.3
- dp/NOTE
- Fontface4550 (R) Symon OpenLinuxバージョン (TrueTypeフォント)
- BootMagic
- PertitionMagic
- Netscape Communicator 4.61
- Corel WordPerfect 8.0 (Download Version、英語版)
- 4FRONT Open Sound Systems (サウンドドライバ)