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デスクトップ向けディストリビューションの本命!? Corel LINUXをレビュー

1999年11月19日 00時00分更新

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 Corel LINUXのファイルマネージャは、WindowsネットワークやNFSボリュームへシームレスにアクセスできる。Windowsネットワークの資源をGUIな画面からマウントすることも可能だ。

ファイルマネージャからWindowsネットワークのボリュームをマウントできる

 プリンタの設定も、Control Centerから簡単に行なえる。

Corel LINUXの完成度は高い

 Corel LINUXは、インストールが容易なことや、Windowsとの親和性の高さにより、デスクトップで使いたいと思わせるディストリビューションだ。

 また、Corel LINUXは、Debian GNU/Linuxとの互換性をたもっており、パッケージマネージャ「dpkg」や「apt-get」も、Debian GNU/Linuxと同じように利用できる。パッケージの差異については、Debian開発者Joey Hess氏がDebian Developersメーリングリストに流した投稿によると、全パッケージ375個のうちCorelが手を加えたものは数10個ほどしかない。それ以外のパッケージはDebian GNU/Linux (slink)のものをそのまま使っているという。

 ただし、日本語の通るアプリケーションは残念ながらほとんど削られていて、Debianにあるパッケージを追加インストールしなければ、日本語はまったく使うことができなかった。だからといって「日本語版」を出すのではなく、Debianと同じように、Corel LINUXも各言語をサポートした単一のディストリビューションに成長することを期待したい。

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