Corel LINUXのファイルマネージャは、WindowsネットワークやNFSボリュームへシームレスにアクセスできる。Windowsネットワークの資源をGUIな画面からマウントすることも可能だ。
ファイルマネージャからWindowsネットワークのボリュームをマウントできる |
プリンタの設定も、Control Centerから簡単に行なえる。
Corel LINUXの完成度は高い
Corel LINUXは、インストールが容易なことや、Windowsとの親和性の高さにより、デスクトップで使いたいと思わせるディストリビューションだ。
また、Corel LINUXは、Debian GNU/Linuxとの互換性をたもっており、パッケージマネージャ「dpkg」や「apt-get」も、Debian GNU/Linuxと同じように利用できる。パッケージの差異については、Debian開発者Joey Hess氏がDebian Developersメーリングリストに流した投稿によると、全パッケージ375個のうちCorelが手を加えたものは数10個ほどしかない。それ以外のパッケージはDebian GNU/Linux (slink)のものをそのまま使っているという。
ただし、日本語の通るアプリケーションは残念ながらほとんど削られていて、Debianにあるパッケージを追加インストールしなければ、日本語はまったく使うことができなかった。だからといって「日本語版」を出すのではなく、Debianと同じように、Corel LINUXも各言語をサポートした単一のディストリビューションに成長することを期待したい。