ノーザンライツ(株)は、Linuxをプレインストールした自社ブランドパソコン「NLシリーズ」を15日に発売する。発売するのは、サーバ「NL Server シリーズ」、ワークステーション「NL Station シリーズ」、ラップトップ/デスクトップパソコン「ML Book/Mini シリーズ」の計13機種。
'98年1月に設立されたノーザンライツは、Linuxプレインストールパソコンを発売する米VA Linux Systems(旧VA Reserch)の国内総販売代理店として、同社製のLinuxインストールパソコンの販売とその日本語化を主な業務として活動を続けてきた。今回、VA Linux Systems製とは異なる、自社オリジナルブランドの製品を発売し、日本市場をターゲットとした販売活動を行なっていくという。
「NL Server シリーズ」
左から「NL Server 2000」、「同 3000」、「同 3000」 |
エンタープライズ向けサーバ「NL Server シリーズ」は、「NL Server 2000」、「同 3000」、「同 4000」、「同 4500」の4機種。Red Hat Linux 6.0をプレインストールしている。全機種においてSMPを標準で採用している(「2000/3000」は2CPU、「4000/4500」は4CPUをサポート)。また、「3000/4000/4500」ではRAIDコントローラのほか、ホットスワップ対応のRAIDドライブを搭載している。構成はマシンにより異なるが、CPUはPentium II-400MHz~Pentium III Xeon-550MHz、メモリは128MB(最大2GB)、HDDは9.1GB(最大216GB)。価格は最小構成で54万2000円から。また、全機種においてラックマウントにも対応している。「4500」は、オプションで64bit Gigabit Ethernetアダプタにも対応可能。
「NL Station シリーズ」
左から、「NL Station 25/26」、「同 55/56」、「同 75/76」、「同 91」 |
ワークステーション「NL Station シリーズ」は、「NL Station 25/26」、「同 55/56」、「同 75/76/91」の3機種(25/55/75はIDE、26/56/76はSCSI)。「55/56/75/76/91」は標準でSMPに対応している。特に「91」は、計算パワーを要するアプリケーションに適したワークステーションで、4つのPentium III Xeonプロセッサを搭載できる。これらの機種構成はマシンにより異なるが、CPUがPentium II-450MHz~Pentium III Xeon-550MHz、メモリが64MB(最大2GB)、HDDが4.5GB(最大22GB)。価格は最小構成で33万円から。「91」以外は、プレインストールディストリビューションは、Red Hat Linux 6.0、日本語redhat Linux 5.2、TurboLinux 4.0、Vine Linux 1.1の中から1つを選択できる。「91」はRed Hat Linux 6.0を採用。
「ML Book/Mini シリーズ」
左から、「ML Mini 200」、「ML Book 300」 |
「ML Book/Mini シリーズ」は、オールインワンノートパソコン「ML Book 300」とデスクトップパソコン「ML Mini 200」の2機種。クライアントマシンとしての用途を意識したものだが、SOHO向けサーバとして使用することも可能。「ML Book 300」は、CPUがPentium II-333/366MHz、96MB(最大288MB)のメモリと6.4GBのHDD(最大10GB)を搭載。Red Hat Linux 6.0をプレインストールしている。価格は45万5000円から。また、「ML Mini 200」は、CPUがPentium III-450~550MHz、メモリが64MB(最大256MB)、HDDが10.1GBを搭載。Red Hat Linux 6.0、日本語redhat Linux 5.2、TurboLinux 4.0、Vine Linux 1.1の中から1つを選択できる。価格は19万8000円から。
同社によれば、今年度はサーバ製品を中心にオンライン直販体制での販売を展開するという。初年度の販売目標は5億円、5年後には100億円を目指す。
また、今回の自社プランド製品発売に伴ない、半導体関連の製造機器や液晶関連材料の販売を行なっている稲畑産業(株)のグループ傘下に入ったことも発表した。稲畑産業の出資比率は65%。
なお、日刊アスキーでは同社代表取締役社長の喜多伸夫氏と副取締役社長の植嶋辰弥氏にインタビューを行なった。引き続き、VA Linux Systemsとの関係や今後の展開などについてお伝えする。