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コンパクトデジカメはもういらない?

最新ケータイ、カメラNo.1はコレだ【前編】

2009年03月05日 14時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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キセノンフラッシュで暗所もバッチリN82

 今回最後にご紹介するのは、美しい写真が撮れる個性的な端末Nokia N82。日本で発売される最後のノキア端末である。

日本で最後のノキア端末となった「Nokia N82」。ノキアファンが殺到したこともあったため、なかなか手に入り辛い状況となった

 この端末だけは、他の2機種と違い500万画素CMOSカメラを搭載している。800万画素級のカメラではないが、カールツァイスレンズを採用するこれまでのノキアのカメラのスペックをきちんと押さえた仕様となっている。ちなみにカメラモジュール自体は、前モデルであるSoftBank X02NK(Nokia N95)と同じだそうだ。

Nokia N82。惜しまれながらも、日本で発売される最後のノキア端末となってしまった。SoftBank 705NKよりもコンパクト、SoftBank X02NKのようにパワフルで、いずれよりもオシャレな端末である

 このケータイの特徴はキセノンフラッシュを搭載している点。コンパクトデジタルカメラには当然のように搭載されているフラッシュは、パーティーや夜のポートレートなど、暗いシーンでの撮影には欠かせない存在。これを搭載している数少ないケータイの1つがN82なのである。また他の端末のカメラが不得意な真っ暗な場所でのピント合わせも補助光によって解決している。

【作例1】うす暗い室内でフラッシュをたいて撮影してみた。ピントも補助光によってきちんとあった上で、フラッシュ撮影でくっきりとディテールを浮かび上がらせる事ができる。ケータイでこれだけ撮れるとは、驚きである

 800万画素という数字の上では他の端末に劣るが、レンズ、そしてフラッシュ、AF補助光など、カメラの画質を確保するときに必要な画素数以外の要素を、コンパクトなボディにきちんと収めている点は、他のカメラに強いケータイも見習って欲しいところだ。

【作例2】室内でフラッシュをたいてしまった失敗作。手前はともかくとして、奥の光の加減を参考に

 N82の他の作例は次ページ

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