用語補足
CPU
OSやソフトの処理速度に直結する演算装置。性能はクロック周波数で表され、高いほど性能も高い。現行ラインアップでは米インテルの「Core 2 Duo」と「Xeon」を採用し、前者はCPUコア(演算機構の中枢)を2個、後者は4個を内蔵している。
フロントサイドバス(FSB)
CPUとメモリーコントローラーなどを接続するバス(データの通り道)のこと。性能はクロック周波数で示され、高いほど高性能。OSやソフトの処理速度に影響を及ぼす。
メモリー
OSやソフトのデータを格納する高速な記憶媒体。搭載容量が多いほどマシンが快適に動く。Mac Proが「FB-DIMM」、それ以外のマシンが「SO-DIMM」というモジュールを採用している。Mac Proは2枚単位の増設が必須。
HDD
OSやソフトなど、すべてのデータを格納している大容量の記憶媒体。ディスク容量が大きいほど、多くのデータを格納できる。回転速度が速いほどデータの読み書き速度も速い。一般的には2.5インチより3.5インチのほうが高速に動作する。ノート型Macでは、Apple StoreのBTOを利用することで、HDDより衝撃に強いソリッドステートディスク(SSD)を内蔵できる。
光学式ドライブ
CD/DVDメディアの読み書きが可能な記憶媒体。Mac miniの下位モデルのみ、CD-R/RWの読み書きとDVDの読み出しに対応したCombo Driveを採用。そのほかのMacでは、CD/DVDの読み書きに対応したSuperDriveを内蔵している。なお、MacBook Airは光学式ドライブが付属しておらず、必要であれば外付けのモデルを別に買うことになる。
※文中、光学式ドライブのスペックにある数値は、CD-ROM読み出し/CD-R書き込み/CD-RW書き換え/DVD-ROM読み出し/DVD±R書き込み/DVD±RW書き換え/DVD±R DL書き込みの順
グラフィックス(GPU)
2D/3Dの描画処理を担当する演算装置。iMac/Mac Pro/MacBook Proでは独立したGPUを用意。一方で、MacBook/MacBook Air/Mac miniでは、チップセット(CPUやメモリーのデータを扱う装置)にGPUの機能を付加した「グラフィックス統合チップセット」を採用している。基本的に統合より独立したGPUのほうが性能が高い。同じメーカーでは、チップ名の数値が大きいほどハイエンドよりの製品となる。
ビデオメモリー
2D/3Dの描画データを格納する高速な記憶媒体。搭載容量が多いほど描画処理で有利。グラフィック統合チップセットを採用するMacでは、メモリーの一部をビデオメモリーに割り当てるため、独立したビデオメモリーを備えているGPUに比べてアクセスが遅い。
FireWire/USB 2.0
外付けHDDやプリンターなど、周辺機器を接続する拡張ポート。理論データ転送速度は、FireWire 800は800Mbps、同400は400Mbps、USB 2.0は480Mbpsとなっている。FireWireのみ周辺機器を数珠つなぎで接続する。USB 2.0は「ハブ」を別途買うことでMacにつなぐ機器を増やせる。
拡張スロット
ビデオカードや各種インターフェースカード、通信カードなどを装着してハードウェアの機能を拡張できるスロット。Macでは拡張スロットを採用するマシンが少数派だ。具体的には、Mac Proが「PCI Express」を4基、MacBook Proが「ExpressCard/34」を1基用意している。
AirMac/Bluetooth
AirMacは無線LANのことで、IEEE 802.11ドラフトn(100Mbps超)での通信が最も高速。Bluetoohはキーボードやマウス、携帯電話など比較的低速なデバイスとのデータのやり取りに使われる無線通信機能。