新通信規格にはマーケティングで対抗
今年登場する、新しい通信規格には当然注目しています。我々も2010年には下り最大42MbpsのDC-HSPAを導入したいと思っています。周波数をいただいてからの話になりますが、その後にLTEが控えているので、なんとしてでも来年中にサービスインさせたいですね。
競争が激しくなることに対しては、HSPAの定額サービスを他社に先駆けて導入し、先行しているメリットを最大限活かしていくべきだと考えています。エリア的にも全国津々浦々にあまねく展開しているとは言えませんが、以前に比べるとかなり充実させてきました。他のキャリアの新通信規格の対応エリアが広がる前に、我々のサービスをアピールしていきます。
そういった意味でも、今年もユーザ数拡大にNetobokなどとのセット販売は欠かせません。最初セットで販売していたデータ通信カードは3.6Mbpsのものでしたが、徐々に7.2Mbpsに変えてきています。そして、今年どこかのタイミングでHSUPA対応のデータ通信カードとのセット販売が出てくるでしょう。他社の動向を見ながら、その投入のタイミングをうまく見極めたいと思っています。
Mobile WiMAXなどがどの程度音声サービスに関する取組みを行なうか分かりませんが、我々のスマートフォンならモデムとしても活用できますし、もちろん通話もできます。実際、通話もデータ通信端末としても両方使えるといった点は、他社にない大きなアピールポイントでしょう。
近々USBデータ端末「H11LC」が発売されます。これは通話機能やミュージックプレイヤーを搭載したデータ端末なんですが、2万9980円と戦略的な価格で展開する予定です。ユーザーによっては、ケータイは持っているけれど、いざというときにデータ通信端末で通話もできると助かると考える人もいるでしょう。多様なユーザーの嗜好に幅広く応える選択肢が必要だと考えています。
価格に関しても同様に多様性を出していきたいですね。端末費用の回収の方法もいままでのように「初期投資を安くする代わりに2年縛り」といった形だけでなく、より自由度の高い契約も考えていく必要があるでしょう。
例えば、「EM・ONEα」という端末があります。雑誌「MSXマガジン 特別号」と共同キャンペーンなどを展開していますが、まだまだ店頭でのユーザーに対する訴求が足りていない(関連記事)。実は、この端末で「1年間使い放題キャンペーン」という、新しいマーケティングを展開しています。これは、端末代に相当する6万9800円を最初にお支払いいただくと、通信料が1年間無料になるというものです。他ではやっていないキャンペーンなのではないでしょうか。
ここまで、極端ではなくても、初期費用を1万~2万円だけいただいて、その代わり2年縛りではなく、契約期間を半年や1年にするといった方法も考えられます。
Mマガクラブで、イー・モバイル向けMSXエミュレーター配布
ASCII.jpも協力する「Mマガクラブ」から、エミューレーターソフト「MSXPLAYer」をインストールすれば、伝説の8bitマシン「MSX」のゲームをWindows Mobile端末で遊ぶことができる。懐かしさ溢れる音や映像はあなたをトリコにすること間違いなし。ルールや操作が簡単ながらも奥深いゲームを実際に楽しんでみてほしい。
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Mマガクラブ「EM・ONEα」×「MSX MAGAZINE」スペシャルコラボ展開中
また、MSXゲーム10本とゲームを自作できる「MSX BASIC」を収録した「MSX MAGAZINE特別号 CD-ROM版」の付いた「EM・ONEα」が販売されている。ここでしか買えない限定1000台のスペシャルパッケージだ。
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「EM・ONEα」「MSX MAGAZINE」スペシャルコラボキャンペーン