1月14日~15日の2日間、国際フォーラムで開催の「TOYフォーラム2009」では、今年注目のおもちゃが一斉に展示された。業界内ではメガブランド・任天堂の1人勝ちが続き、他業種と同様に不況の風が吹き荒れているのは知ってのとおり。
だが、こういう逆境で実力を発揮するのがおもちゃ業界ということも忘れてはならない。ピンチのときこそ、これまでとはまったく異なる発想から作られた面白すぎるアイテムが目白押しになるというもの。能書きはさておき、さっそく各社の注目製品を見ていこう。
タカラトミーの「絶望必至、リアルすぎる人生ゲーム」
まず人生は「就職難」からはじまる。「就職マス」なんて甘っちょろいものは存在しない。運がなければ(ここ重要)20代から延々と続く超絶不安定なバイト生活、もちろん労組に力はない。さらに「結婚マス」なんて資本主義的な恋愛制度はあるわけもなく、すべて動物的に「できちゃった婚」だ。さらにその家族も家出の危険にさらされるという徹底ぶり。これが現在、われわれマスコミが言うところの「人生」である
同社では「人生ゲームは不況に強い!」というすさまじいキャッチフレーズを掲げていた。2003年日経ダウ平均が7000円台の冷え込みを見せはじめたとき、前作が大ヒットしたのだとか。今回の新要素として追加されたのは「ストレスカード」、これが一定枚数たまると絶望的な選択肢しか見えない「スパイラルゾーン」という鬼のような僻地に飛ばされることになる。まさに生き地獄だが、そこでこそ何かを悟って強く生き残ってほしい
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