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かゆいところに手が届く Adobe InDesign CS4の魅力

2008年12月05日 18時00分更新

文● 諫山研一

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作業効率の大幅アップと安全なドキュメントの作成が可能

Adobe Indesign CS4 【SPEC】
開発元/販売元●アドビ システムズ 価格●9万3240円(通常版)、2万6250円(アップグレード版)
http://www.adobe.com/jp/

対応システム●Mac OS X 10.4.11以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G5以上、またはIntel CPUを搭載したMac

【COMMENT】
大幅な機能アップは行われなかったが、フチ取り文字の角の制御など、かゆいところに手が届く新機能が盛り込まれた。


Adobe InDesign CS4」は、雑誌や書籍、カタログなどの作成に使うページレイアウトソフトだ(Apple Storeで見る)。日本語版は日本語組版に力を入れていることもあり、近年ユーザーが増えつつある。基本的にはページを作成し、そこに文字や画像を配置してレイアウトを完成させるツールだ。

 今回のバージョンアップは大きな変更点はないが、誰もが利用する基本的な操作部分での機能向上が目を引く。

インターフェース

Adobe InDesign CS4のインターフェース

 中でも便利なのが、自分でガイドラインを引かなくても画像などを簡単に整列できる2つの機能だ。

 例えば「スマートサイズ」機能を使えば、画像などのオブジェクトを張り込む際に、最初に作成したオブジェクトのフレームサイズと同じになるとガイドラインがハイライトされる。

図2

最初に作成したオブジェクトと同じサイズになると、矢印とともにハイライトする「スマートサイズ」機能。素早いレイアウトが可能だ

 同じサイズのオブジェクトを等間隔で並べたいときは「スマートスペーシング」機能が便利だ。整列させる際に数値入力が必要ないというのは初心者にも扱いやすい。また、カレンダーなどのレイアウトに便利な機能として、作業画面を一時的に回転させられる「スプレッドを回転」機能もある。

図3

スプレッドビューを任意の方向に回転させてレイアウトすることが可能になった。カレンダーなどの上に開いていくような縦長のレイアウトも簡単だ

 また「線」パネルで、文字の角の処理をユーザーが選べるようになり、白フチ文字などを簡単に作成できるようになった。ページレイアウトを多くこなすデザイナーにとって、気の利いた機能が満載のバージョンアップと言えるだろう。

左は従来の文字の線を利用して作った白ふち。右が今回の機能で作成した白ふち。文字の角の処理が選べるため、より自然なテキストの処理が可能だ

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