モバイルの地位向上でブラウザーの勢力が変わる?!
マウスジェスチャーをはじめとして、ユーザーフレンドリーな機能を他に先駆けて実装しているのがOperaの特徴だと筆者は思っている。その持ち味は9.6でも一貫しているように感じた。
しかも、さまざまな機能を盛り込みながらも、軽快な動作を実現しているのはさすがとしか言いようがない。パソコンよりももっとシビアな組み込みの世界で競争してきたOperaだからこそできる芸当だろう。
さて、今後はOperaはどのように発展していくのだろうか。冨田氏によると、全体的な使い勝手を向上させつつも、モバイルデバイスの機能を改善していく方向性のようだ。
中でも、Windows Mobile向けのOpera Linkをなるべく早いタイミングで実装したいとのこと。欧米では、いまモバイルでのインターネットが熱いが、今後モバイルに引きずられる形でブラウザーの勢力分布が塗り変わる可能性もある。
最後に、冨田氏から聞いたOperaのちょっとおもしろい話を紹介しよう。
もともとヨーロッパでは比較的シェアが大きいOperaだが、Opera 9.6では新たにインドネシア語やウクライナ語など6言語のバージョンが新たに追加されている。合計で39ヵ国語をサポートしており、なんとロシアでは30%近くのシェアがあるとのことだ。
これからも我々ユーザーを喜ばせてくれるような気の利いた新機能がOperaから出てくることを期待しよう。