ケータイでネットを閲覧するのはもはや当たり前だ。ゲーム機がネットに接続するのも珍しいことではないし、セットトップボックス(STB)や薄型テレビまでもがネットクライアント化している。いま急速にパソコンと家電の垣根が取り払われようとしている。
そして家電機器で多数の導入実績を誇るウェブブラウザーが「Opera」だ。10月2日に発表されて話題になった携帯ゲーム機「ニンテンドー DSi」にもOperaのウェブブラウザーが採用されている(関連記事)。
組み込み向けOperaの家電戦略について、本社のB2Bセールス&マーケティングEVP(Executive Vice President)のダグ・ホッニングスヴォーグ(Dag Honningsvag)氏(以下、ダグ。敬称略)と日本法人社長のブレント・森氏(以下ブレント。敬称略)に話を伺った。
あらゆるデバイスにブラウザーが載る時代が来る
――組み込み用途のOperaの優れている点は?
ダグ ブラウザーをあるデバイスに提供するためには、そのデバイスに合わせたコーディング作業が必要になります。競合各社もすばらしい仕事をしていますが、我々はお客様のニーズやビジネスモデル、マーケットの状況に合わせてカスタマイズできるのが強みです。
たとえば「iPhone」などもすばらしいUIのブラウザーを搭載していますが、Operaはもっと多様なデバイスにブラウザーを提供しています。
ブレント Windows Mobileのデバイスで多く使われているのは、実は組み込み向けのOperaだったりします。
シャープやHTC、東芝など、みなWinodws MobileのデバイスにOperaを組み込んでいます。それは本当にすばらしいインターネット体験をユーザーに提供したいなら「Operaをインストールしなければ」ということではないかと思います。
