小型・軽量化のために作られたマイクロフォーサーズ規格
パナソニックから画期的なデジタル一眼が登場した。レフレクション機構、すなわちミラーボックスやペンタプリズム(ミラー)を持たないレンズ交換式カメラである。複雑な機構が不要になり、レンズ後面から撮像素子までの距離(フランジバック)も圧倒的に短くなる。つまり、レンズ交換式カメラを小さく、薄く、軽く設計できるのだ。
そのために考案された規格が「マイクロフォーサーズ」だ。35mmフィルムの束縛に囚われることなく、デジタル時代のカメラのあり方を一から構築したフォーサーズ規格をさらに発展させ、ライブビューを重視、さらにレンズマウントも小型・高性能化したものである。
2008年8月5日に、パナソニックとオリンパスイメージングが共同で発表したマイクロフォーサーズ規格。今後、発展するかどうかの試金石となるのが、「LUMIX DMC-G1」である。それだけに力の入った製品であるはずだ。10月31日の発売を控え、最終調整前の試作機を触ることができた。その楽しさ、使い心地を、少々期待過剰な筆者視点でレポートする。