一眼レフからミラーをなくし、小型で軽量な「デジタル一眼」の開発を可能にするレンズマウント規格。それが「マイクロフォーサーズ」だ。同規格を採用したデジタルカメラが早くも登場した。
一体型機なみに小さく、しかもレンズ交換可能
パナソニックが12日に発表した「LUMIX DMC-G1」は、レンズ交換にも対応しながら、標準ズームレンズ込みのサイズで、幅124×奥行き105.2(45.2+60)×高さ83.6mm、重量約635g。同社一体型機の「DMC-FZ50」よりもコンパクトで軽い。
AEとAFは撮像素子で受けた情報を利用する。AF方式はデジタル一眼レフ機で一般的な位相差AFではなく、撮像素子を利用するコントラストAF方式。ただし合焦速度は、0.3秒と高速。これは同社の一眼レフ機「LUMIX DMC-L10」(関連記事)と比較して約3倍の速度で、同機の位相差AF(0.2~0.5秒)と比べても遜色ないレベルだ。
業務用機なみに見やすいLVF、LUMIX初のHDMI端子も
光学式ファインダーはなく、背面液晶ディスプレーまたはライブビューファインダー(LVF)で構図決めする。LVFは業務用ハイビジョンビデオカメラと同水準の144万ドット、視野率100%/約0.7倍(35mmフィルム換算)と高品質なものを採用した。背面液晶パネルは3型(46万ドット、アスペクト比3:2)で、左右180度、上下270度に動くバリアングルタイプ。
このほか超音波振動によるホコリ除去機能や光学式手ぶれ補正(標準レンズ、ダブルズームキット付属レンズに内蔵)に加え、HDMI端子も装備する。