BD、HDD、SDHCの3種類に対応、ダビングもカンタン
映像を撮りためるには30GBと記憶容量の大きいHDDが便利だが、単に映像を持ち運ぶだけならSDHCカード、人に配布するならBDメディアがなにかと都合がいい。
通常のハイビジョンカムでは、HDDに記録した映像を一度パソコンに取り込んで、SDHCカードやBDにダビングするが、この映像の取り込みと書き出しという作業は意外に面倒である。また、主流になりつつあるAVCHD形式(MPEG-4 AVC/H.264)は、パソコンにとって非常に高負荷だ。
その点DZ-BD10Hは、BDに加え、HDDやSDHCにも一台で対応できて便利だ。本体のダビング機能を使えば、HDDからBD/DVD/SDHC、SDHCからBDへ映像を移せる。操作方法もディスクナビゲーションのメニューにある「ダビング機能」にアクセスし、その指示にしたがうだけとカンタンだ。
ダビングのメニューでは、元のメディアに記録した映像をまとめてダビングできるほか、特定のシーンのみ個別に選択したり、日時による選択も可能だ。編集から配布可能な形式での出力まで、ビデオカメラ本体で完結するのは、他社にはない嬉しいポイントと言える。
BD直接記録の魅力
DZ-BD10Hは、BDへの直接記録に対応している。その魅力は何といっても「撮影した映像を気軽に楽しめる」点だろう。撮影した映像をリビングにあるBDレコーダーなどにセットするだけで撮影した映像をテレビの大画面に出力できる。撮影に使ったメディアをそのままプレゼントしてもいい。
一方、HDDやメモリー記録タイプのビデオカメラでは、ケーブルを使って本体とテレビをつなぐことになる。DVDやBDに焼くためにはパソコンなどが必要になるし、その手間も甚大だ。
今後BDレコーダーやBDプレーヤー、PS3のようなBD再生可能な機器も確実に普及していくだろう。そうなれば、撮りたてホヤホヤの映像をそのまま人に渡しても「BD再生環境なんてないよ」と白い目で見られることもない。むしろ「もうSD画質には戻れない」という人たちに喜ばれるに違いない。