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アスキー総研・遠藤諭が突撃インタビュー

Let'snote F 「取っ手」のひみつを探れ!

2008年10月01日 10時00分更新

文● 石井英男

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通常電圧版のCPUと最新チップセットを採用


 Let'snote Fの魅力はハンドルだけではない。ほかのLet'snoteシリーズでは、CPUに低電圧版/超低電圧版のCore 2 Duoを採用しているが、Fではより高性能な通常電圧版のCore 2 Duoを搭載した。


遠藤所長

谷口氏 今回はLet'snoteシリーズで最高の性能を実現するために通常電圧版のCPUを入れました。その開発にあたっては、特に放熱に苦労しています。新開発の冷却ファンやインテルと共同で開発したパワーマネージメント機構を使っていますし、ソフトウェア的にも独自の冷却機能を追加しました。

遠藤 触っても特に熱くないですね。僕なんかは、パームレストが熱を持つのが嫌なんです。

テクノロジーセンター機構設計チーム主任技師 金子晴香さん 温度を下げて、左右の温度差を減らすために、PETシートを上に貼っています。



取っ手の出来には遠藤所長も太鼓判


 今回、初めてLet'snote Fの実機を触ったという遠藤所長。ファーストインプレッションでも持ち具合が気に入ったようだ。


遠藤 このハンドルがあるおかげで軽く感じるし、持ちやすいね。僕はカバンでは「RIMOWA」(リモワ)が結構好きなんだけど、カバンは本体は作り込んであっても意外とハンドルがおざなりということがあるんですよ。

 このLet'snote Fの取っ手は、リモワでも「ZERO HALLIBURTON」(ゼロハリバートン)でもない、日本的な感じがいいですね。まるでマシン側から人間に対して手を差し伸べている感覚です。こいつが「持って」とささやきかけてくるわけです。

束原氏 Let'snote Fのハンドルを設計するにあたって、スーツケースのハンドルはもちろん、建材のドアの取っ手までもたくさん集めて参考にしています。

ハンドル大集合

写真左よりTOUGHBOOKのハンドル、ドアなどの取っ手(4本分)、開発初期のハンドル(4本分)、モックアップ(6本分)、実際に採用したLet'snote Fのハンドル

谷口氏 Let'snote Yは「軽いけど大きいね」という意見がありました。今回ハンドルを付けたことで、より気軽に持ち歩いてもらえればと思っています。

遠藤 取っ手があれば、小脇に抱えているときに滑って落とす心配がなくなるから、気分的なメリットも大きいですよね。落下の悩みから精神を解き放つというか、ちょっと今までにない体験です。

 将来的には、思い切って全シリーズにハンドルを付けちゃうというのも面白いんじゃないですか? センサーを使って人の手が近づくと自動的に取っ手が出てくるとか、持ちやすいように上がってくれるとより便利かも(笑)。

カラー天板

ちなみにオンライン直販「マイレッツ倶楽部」限定のカラー天板(有償)は、Let'snote Fでも選べる


 Let'snote Fの取っ手は、単に新機軸を狙ったものではない。モバイルノートPCの使い勝手を高めるためにパナソニックが長年培ってきたノウハウをぎゅっと詰め込んだ、ひとつの集大成といえるだろう。



提供:パナソニック マイレッツ倶楽部

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