久々の新シリーズは、何とハンドル付き!
パナソニックの「Let'snote」シリーズは、携帯性、堅牢性、長時駆動という三拍子揃ったモバイルノートPCとして、発売以来、非常に高い人気を誇っている。
これまでLet'snoteには、本体サイズやスーパーマルチドライブの有無が異なる4モデルが用意されていた。具体的には10.4型液晶ディスプレーを備えたワンスピンドル機の「R」、12.1型でワンスピンドル機の「T」、12.1型でスーパーマルチドライブ搭載の「W」、14.1型でスーパーマルチドライブを用意する「Y」だ。
そのラインアップに2008年秋冬モデルから、14.1型のワイド液晶ディスプレーとスーパーマルチドライブを搭載した「F」が追加されて、全5モデルとなった。
Let'snote Fの最大の特徴は、可動式のハンドルを装備しているということ。取っ手といえば、パナソニックでは法人向けタフノートPC「TOUGHBOOK」シリーズで実装していたが、Let'snoteシリーズはFが初めてだ。コンシューマー向けのモバイルノートPCで見ても、取っ手を用意する製品は非常に珍しい。
そんなFのハンドルに興味を持ったのが、モバイルPCやバッグに造詣が深い、アスキー総合研究所の遠藤諭所長だ。ぜひ詳しい話を聞きたいという所長の要望を受けて、急遽、開発陣へのインタビューが行なわれた。
ユーザーの声から生まれた
遠藤 Let'snote Fでは、どうしてハンドルを付けることになったんですか?
市場開発グループ商品企画チームビジネスモバイルユニットリーダー 福岡昭徳氏 これまではYが一番大きな製品でしたが、次をどうしようということで、ユーザーにアンケートを取ったんです。このクラスになりますと、デスクトップの代替機として使われている方も多くて、性能がもう少し欲しいと。また、サイズが大きいので、もう少し持ち運びやすくなるといいという声がありました。
そこでTOUGHBOOKをヒントに、軽量、長時間、堅牢を損なわずに持ち運びやすさを追求する手段として、ハンドルに目を付けたんです。
遠藤 なるほど。運びやすさを重視するといっても、外観をコロコロと変えるわけにはいかないですし、ハンドルというのは自然な考えですね。
福岡氏 ハンドルは、出先で持ち運ぶためではなく、基本的に社内の移動に使うという位置付けですね。