しょこたんAIRは新たなプッシュマーケティングメディア
しょこたんAIRの開発を担当したティーケーラボの小坂武史氏は、Adobe AIRのメリットを「プッシュ機能によって、最適なタイミングで最適なマーケティングが可能である」こととする。
プッシュ機能には、発信側の情報がきちんとユーザーに伝わるしくみ作りが求められる。コンテンツを配信するのであれば、「コンテンツの配信を伝えること」と「スムーズにコンテンツにアクセスできること」が大切になる。
前者については、しょこたんAIRで新曲のプロモーション動画を配信する場合、「新曲プロモ見られるよ」とインフォメーション機能で通知する。しょこたんAIRはデスクトップ上に常駐しており、インスタントメッセンジャーのようにポップアップが立ち上がるため、ファンが見落とす可能性は少ない。
後者に関しては、サーバー負荷に対する対策が必要だ。一般的に、こういった動画公開を通知すると、多数のユーザーがほぼ同じタイミングでアクセスする。そのためストリーミングでは、画質が劣化したり、回線が落ちてしまうといった問題が発生する。つまり、情報を提供する側が「配信したタイミングで見てもらいたい」と思っても、実現が難しい。かといって、最も負荷がかかるレベルに備えて、サーバーを増設しても、過剰投資になってしまう。
しかし、AIRを使うことで、そういった動画配信の問題は解決する。しょこたんAIRでは、新曲プロモの動画データを、ユーザーのパソコン(AIRに内包されたローカルのデータベース「SQLlite」)に事前に送信しておく。ユーザーへはクライアント側がダウンロードし終わった時点で、通知する。
動画はローカルに保存されているため、オフラインでも視聴できる。ユーザーはストレスを感じないで済むのである。