AIRとLiveCycleの融合で生まれたソリューション
実はこの情報をプッシュする仕組みは、アドビ システムズが7月に提供を開始した「Adobe LiveCycle ES Update 1」というサーバーソリューションによって実現されている。
もともと、ビジネスプロセスを効率化する統合パッケージとして知られるLiveCycle(関連記事)だが、Update 1では、Adobe Flex 3とAdobe AIRの各種機能を統合。AIRウィジェットと連動できるプッシュ機能を持つことになった。
具体的には、ローカルデータベースのSQLliteの情報と、サーバー側のデータベースの情報を、LiveCycle Data Servicesで同期する。これにより、視聴期間を限定した動画の配信やユーザー属性によるコンテンツ変更も可能だ。会員制のウェブサイトと連動して、有料ユーザーは動画クリップをすべて見られるが、無料ユーザーは1分間しか見られないといった細かな調整にも対応する。
「AIRによって、メディアサイドもユーザーサイドも双方にとって最適なタイミングでコミュニケーションが取れるようになった」と小坂氏は述べる。しょこたんAIRは、10万ユーザー獲得を目指す。アーティストとファンの濃密な関係性のかけ橋となるしょこたんAIRが成功すれば、新しいプッシュ型のメディアとして認知度も高まり、AIRはさらなる広がりを見せていくのではないだろうか。