ヤンデレの過去から現状までを解説、現役精神科医に聞くヤンデレインタビューという構成でお送りした、ヤンデレ特集前編(関連記事)は楽しんでいただけただろうか? 後編では最新のヤンデレヒロイン「未来日記」の我妻由乃を紹介すると共に、イラストレーターたちが個性を競う「私の考えるヤンデレ」、ゲームキャラのヤンデレ度を精神科医が分析、そしてリアルなヤンデレ体験談をかーず氏がゲームキャラに当てはめて分析するというヤンデレクロスオーバーでお届けする。
最凶ヤンデレヒロイン・我妻由乃の愛と狂気
去年のアニメ版「School Days」の最終回でピークに達したかと思われるヤンデレブーム。だがまだまだヤンデレは終わっちゃいない! それどころかますますヒートアップしているヤンデレ作品がある。
月刊少年エース(角川書店)で2006年から連載されている大ヒットサスペンス漫画「未来日記」(えすのサカエ 著)。主人公の天野雪輝は、ケータイに周りの出来事を書き綴っている無差別日記だけが日課の内向的な中学二年生。そんな彼に片想いするクラスの美少女・我妻由乃(がさいゆの)。
しかし彼女は、雪輝のストーカーだったのだ!
心の中で「ユッキー」という愛称で呼び、彼を観察しては逐一その行動をケータイに記録しているという通称「雪輝日記」。ふとした事で、それらのケータイ日記には未来の出来事が記述されるようになる。さらに雪輝や由乃たち以外にも同じような未来予知の日記を持つものたちが同じ市内に集まり、最後の一人になるまで殺し合いのサバイバルゲームをすることを命じられるのだった……。
「ヤンデレ大全」(インフォレスト刊)でも、桂 言葉や芙蓉 楓ら多角的なメディアミックスで露出が多いキャラクターに混じって、唯一漫画連載のみでありながらもヤンデレヒロイン四天王に食い込んだのが、この我妻由乃である。そんなスーパーヤンデレっ子の愛と狂気、魅力と恐怖についての軌跡を紹介しよう。
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