荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第67回

子猫の「かふか」――おもちゃ相手に大暴れ

　とまあ、このように子猫は「紐」が好きなわけである。どのくらい好きかというと、もう「紐であればなんでもいい」というくらい好き。むしろ、紐だけの方がいいかもしれない。

猫パンチを修得すべくボクシングのエクササイズ中……ではありません。紐をつかもうとして空振りしただけです（2008年8月撮影　ニコン「D300」）

　この写真もボクシングの練習にしか見えないが、実は上の方に紐が写ってる。後ろをのそのそ歩いているのは大五郎。

　今度はワイヤレスで遊んでみよう。まずは、ゼンマイ仕掛けの電車。ジジジジジと音を立てながら近付いてくる電車にビビりながらも手を出すかふか。

右手を浮かせてまさに手を出そうとする瞬間（2008年8月撮影 ニコン「D300」）

　結局、電車が静止してから手でいじっておりました。

　ではラジコンならどうか。実は猫がじゃれついてくれたらおもしろいなと思って買ってあった、おもちゃのラジコンヘリがあるのだ。

　大五郎はホバリングしてるラジコンヘリでも容赦なく手を出して叩き落とすのだが、かふかはまだ逃げ腰。止まってるラジコンヘリにそーっと近付いてきたので、突然ローターを回してやったら、文字通り飛び上がってびっくり。

実はコレ、急にローターが回って動き出したのでびっくりして飛び退いた瞬間。「うわっ」って感じ（2008年9月撮影 ニコン「D300」）

　そんなわけで、紐でもラジコンでもボールでも紙くずでも何にでも反応する楽しい年頃なのである。

　なお、今回は「綱引き写真」を除いて、フラッシュを使わないで撮ってます。明るいレンズをつけ、ISO感度を上げてシャッタースピードを確保しているのがポイント。明るいレンズの話はいずれする予定です。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月撮影撮影何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。

＊次回は9月10日掲載予定