PCらしい良さはどこにある!?
確かに本機をデジタルレコーダーと比較していくと、まだまだデジタルレコーダーの方に一日の長がある。しかし本機のパソコンという側面にあらためて着目してみると、通常のデジタルレコーダーにはないユニークな機能がごろごろとあらわれてくる。
テレビとPCを融合させた様々な機能に注目
FMV-TEOのAV機能にあるオリジナルな部分、それは大画面テレビPCとしてAVとPCの持つ様々な機能の融合にある。当然すべての機能をリモコンで操作できるように設計しているのはもちろん、リモコンだけでインターネットブラウザーまでの操作を可能としている。しかも、FMV-TEOでは以下のようなオリジナル機能もある。今までのページで触れてこなかったものをまとめて紹介していこう。
まとめ:大画面テレビと組み合わせて使うエンタメPC
今回は特にFMV-TEOのデジタル放送の視聴と録画機能にスポットを当てて検証した。個別の機能を検討すると、例えばMPEG-4 AVC録画に非対応だったり、CMカット機能がなかったりと、デジタルレコーダーでは当たり前の機能がないことに気付かされた。
しかし改めて使用してみると、FMV-TEOならではの良さにも気付かされる。本機はあくまでもレコーダーという単機能の製品ではなくリビングで使うPCなのだと実感した。
例えば、デジタルレコーダーで番組情報から直接ウェブブラウザーを起動することはできない。それにブラウザーはやっぱりリモコンよりマウスで操作したいもの。また、メール入力をするにはキーボードも必要だ。デジカメの写真を取り込む効率も頭一つ抜けている。PCベースの動画などを再生することも当然できる。
FMV-TEOの存在意義は、あくまでも「PCである」ことだ。現状で最も優秀なPCの操作性をコンパクトな筐体にまとめ、ワイヤレスのキーボード、マウス、リモコンとAV感覚で使えるための下準備を整えている。
パソコンの機能を書斎のデスクで前のめりに使うのではなく、家族と一緒にリビングで共有する。「パーソナル」から「ファミリー」への転換を促す、新しいコンピューターの使い方を提案するマシンなのだ。
AV機能だけではない“エンターテイメントPC”としてのFMV-TEOを選ぶ理由は、この「専門性」と「汎用性」の両立にあると言えるだろう。