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2社合同「秋葉原トーク・デスマッチ」(前編)

電気街はなぜ「萌え」たのか?──ASCII×ITmedia対談

2008年07月30日 16時00分更新

文● 藤山哲人

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PC-8801mkIIの登場と「くりいむレモン」の暗躍


 当時のCPUは、8bitでクロックは4MHz程度(笑)。メモリーは64KBというから「たまごっち」より性能悪い! しかし1983年、「PC-8801MkII」というコンピューターがフロッピーディスクを2機搭載し、27万5000円という驚異の低価格で発売されて大ブレイク!(当時のFDドライブは2機搭載の外付けタイプで15万ぐらいしたのさ)

 これを期に640×200ドット、同時発色数8(ショボいな……)のグラフィックスが、パソコンの標準的な解像度として定着し、パソコンでアニメのキャラを描くのが流行り出す

 描くといっても、今のようにペンタブレットが安価に手に入るわけでもなく、線を引く、線で囲まれた閉領域を塗りつぶすといったコマンドを含むプログラムを走らせるだけだ。店頭でもよくアニメキャラを描画するデモを見かけたが、店にとっては「どれだけ高速に描けるか?」というベンチマークを展示している感覚だったのだろう。今でだと3DMarkを延々と流しているショップと同じ感覚だ。

線を描く

まず線を引いて……

色を塗る

閉領域に色を塗って。8色で肌色を出すポイントは、赤と黄色、白、そして「紫色」を混ぜるのがポイントだ! 今じゃ完全な無駄知識だが……

完成。筆者が昔描いていた「いやらCG」だ

輪郭を黒い線で引き直し、カゲの線はパターンの線で引き直し完成!

 が! マイコンショップはフロッピーに何本ものアニメキャラ描画プログラムを突っ込んで、CGを描きまくるデモを展示する店が続出! この辺りからアニメとコンピューターの親和性が高まりだした。

 当時人気だった「魔法のプリンセス ミンキーモモ」(1982年)や「超時空要塞マクロス」(1982年)などのキャラが次々描かれる姿に、LDやOVA(テレビではオンエアされないビデオ配給のみのアニメ)を買いに来たアニメファンの目を釘付けにしたのだ。

 筆者もそのクチのひとりだったりする。親に買ってもらったシャープの「X1」(1982年発売)は、テレビ映像の上にプログラムを書いた絵や文字を重ねる(スーパーインポーズする)ことができた。そこで目にした「魔法の天使 クリィミーマミ」(1983年)に感動し、以降アニメにハマり出す(笑)。無論フィギュアも購入したが、当時は完成品など売ってなく、恵比寿の「ミスタークラフト」(フィギュア専門店。現在はフィギュアを扱っていない様子)までガレージキットを買いに行ってた。

ガレージキット

「フィギュアのプラモデル」と言ってもいいガレージキット。パーツを接着してペイントする

 さらに1984年、アニメ界に激震が走る! 「くりいむレモン」の登場だ! 18禁アニメの老舗ブランドである!

 発売当初はアニメのAVなんて流行らないと言われて、なかなかレンタルビデオ店に並ぶことがなかった。そのため一部のマニアが「アキバなら売ってるだろう」と集まり出したのだ。かく言う筆者も、プリンターの漢字ROM(当時のプリンターは漢字を印刷するためには別売のROMが必要だった)を買いに行ったつもりが、帰りの電車では「くりいむレモン パート1 媚・妹・ベイビー」(βテープ)を手にしていた。


 エロいアニメ > プリンタで漢字出力


 だったのだ。筆者が未成年のころ、そりゃエロが勝つわな……。

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