【ポイント4】徹底した番組単位での管理がいい
全チャンネルを丸々1週間録画するのだから、スポーツ中継などによる放送時間帯の変更があっても、番組の録り逃しはない。無駄なイライラを感じずに済むのはSPIDERの利点だ。
単に録画されているだけでなく、番組表が実際に放送された時間どおりに修正される点もいい。DVDレコーダーなどでは、延長時間によっては中途半端な位置で番組が切れてしまって、続きを見るには次の時間枠を再生しなければならないといった操作になる場合もあるが、このへんの心配はない。
徹底しているなと感じるのは、保存期間が過ぎて自動消去される場合も、単純に時間で区切って消去するわけではないところ。ある番組が消去時間にかかっていた場合、消去時間から多少はみ出しても、ひとつの番組はひとつの番組として、前半が切られずそのまま残される。
【ポイント5】テレビを観ない人こそSPIDERを使え!
やや逆説的に聞こえるかもしれないが、SPIDERはテレビをあまり見る時間のない人にとっても有効なツールになる。「網羅的にテレビを見て」「誰もがテレビッ子になれ」というわけではないのだ。
むしろ「くだらない番組が多くて、時間をムダにすることが多い」「かけた時間に対して得られる情報が少ない」など、リアルタイムのテレビ視聴に不満を持っている人にこそ、SPIDERをオススメしたい。
ポイント3で解説した高度な検索機能や、ポイント1で紹介したいつも見る機能は「能動的にテレビから情報を得たい人」にとって格好のツールになる。また、「フリーワード検索」も役立つ機能だ。これはテーマに沿ってカテゴライズされたキーワードが一覧表示されるもの。関連した番組をピンポイントで発掘し、そのテーマについてより掘り下げた情報を得ることができる。
また、曖昧な時刻しか記憶していなくても、サムネイル映像から直感的に番組を見つけられる機能や、最大300倍速の早送りが可能な点も時間の節約に役立つ。アナログチューナー搭載機ということで、番組の切り替えも非常に高速だ。観たいところだけ観て、いらないものには時間を費やさない。本や新聞から情報のエッセンスだけをつまみ食いするような、効率のいいテレビの観方がSPIDERによって可能になる。これが単純な録画機とSPIDERを分ける最大の違いと言えるだろう。
シンプルなデザインのリモコンがまたスグレモノだ。30秒のスキップに7.5秒のバックと、かゆい所に手が届く操作感。十字キーだけでコメント入力ができる入力インターフェースもよくできている。さらにこうしたリモコンと本体との連携で、本当にサクサク動くインターフェイスが使っていて心地いい。