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大深度小型無人探査機「ABISMO」マリアナ海溝へ

未知との遭遇?世界初、深海1万m超の試料採取の旅

2008年07月08日 23時16分更新

文● 丸子 かおり

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さらに、大澤さんによると「連続したコアの採取によって、過去の地球について知る手がかりを得られ、地球上の炭素循環について、地球最深部を含めて理解する足がかりとなる」そうだ。

ABISMOが1万350mの海底から採集した1.6mの海底堆積物(提供:JAMSTEC)

ABISMOが1万350mの海底から採集した1.6mの海底堆積物(提供:JAMSTEC)

ABISMOの通信制御装置。制御のためのモニターが並ぶ(提供:JAMSTEC)

ABISMOの通信制御装置。制御のためのモニターが並ぶ(提供:JAMSTEC)

 これまでもABISMOは2007年12月に伊豆小笠原海溝において深さ9707mの潜航に成功し、無人探査機としてのポテンシャルを発揮していたが、1万m以上の深度まで潜ることができ、なおかつサンプル採取能力も優れていることから、深海における極限環境生物や物質循環研究のツールとして今後もさらなる活躍が期待されている。

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