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速い?便利?DVD MovieWriter 7を使ってみた

2008年07月02日 16時00分更新

文● 伊藤裕也

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BDビデオの作成でH.264を利用可能に!

 DVD MovieWriterでは、BD-ROMで利用されるアプリケーションフォーマット「BDMV」や「BDAV」などによるビデオ作品の作成をサポートしている。今回のバージョンではそのサポートがさらに強化された。そのポイントはずばり「H.264対応」「メニュー作成機能の強化」だ。

プロジェクト設定。エンコード設定の確認や指定はここから実行できる

 まず1つ目の「H.264対応」。これはBDMVによるビデオ作品の作成において、映像の圧縮効率に優れるフォーマット「H.264/MPEG-4 AVC」を新たに選択可能になったということ。指定できるビットレートは最大20Mbps(VBR)まで、初期設定の値も20Mbpsである。

プロジェクト設定画面。「MPEG設定の変更」からエンコード設定を選択できる。映像品質やビデオビットレートの変更が可能

 従来のバージョンで指定できるフォーマットはMPEG-2だけだった。H.264を使えば、MPEG-2と比較して情報量を約1/2程度に圧縮できるようになる

ビデオ保存オプション。ここで指定できるビデオビットレートは平均ではなく最大となっている

 試しに再生時間が10分のHDビデオ(解像度1920×1080ドット)をBDMVにより出力したところ、MPEG-2でビットレートが標準設定の35Mbps(VBR)では映像と音声だけでも約2.5GBに達した。

 一方H.264・20Mbps(VBR)ではたったの910MBだ。この例ではH.264の使用によりMPEG-2の約35%に圧縮できたことになる。

 ただし、画質はビットレートそのものが低いため(解像度1920x1080ドットで平均レートは9~12Mbps)、湖面に立つさざ波や、そよ風に揺れる木立などの風景、またスポーツを楽しんでいる人物など、動きの激しい映像では若干粗く見える傾向がある。それでもBD-R/REメディアの価格を考慮すれば、H.264サポートは大きな魅力と言えるだろう。

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