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エンコードテクニック虎の巻 第6回

縞シマノイズを完全消去!【インターレース解除編】

2008年06月19日 21時00分更新

文● 藤山 哲人

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コーミングノイズを消してエンコード!

 たった23秒という短いサンプル映像から、コーミングノイズを削除していく手順を説明しよう。
 サンプルは次からダウンロードして欲しい。

1)AviUtlを起動し映像を読み込む

映像を読み込む

映像を読み込む

 ノイズの出る左右8ピクセルを削除して、704×480ピクセルの映像にしよう。

映像をカット

左右8ピクセルをカット。ダイアログボックス右上のチェックも忘れずに!

2)コーミングノイズが発生している部分を表示する

コーミングノイズの表示

スライダやコマ送りボタンでコーミングノイズの発生しているシーンを表示する

 サンプル映像では全編コーミングノイズが出ているが、ここでは18フレーム目を表示させている。

3)インターレースの解除

二重化によりインターレースを解除

解除方法には、「奇数」「偶数」「自動」などがあるが、「二重化」を選ぶ

 「設定」メニューの「インターレースの解除」-「二重化」を選ぶ。

二重化によりインターレースを解除した映像

解除後のプレビューが表示される

 その違いが分からない場合は、画像を拡大して見て欲しい。二重化は、2つのフレームを合成してコーミングノイズが発生している部分にぼかしをかけてノイズを平均化している。
 これでエンコーダは、8×8ピクセルのセルでエンコードする際、粒子(縞シマ)に注目しなくなるというわけ。
 なおインターレース解除方法の「奇数」「偶数」は、それぞれトップフィールド、ボトムフィールドだけを使ってインターレースを解除する方法。ブラインド状に同じフィールドの映像を1ラインずらして合成するので、縦の解像度と動きの解像度(1/30秒刻みの映像になる)は半分になるが、輪郭がキレイに見える。

「奇数」または「偶数」フィールドだけでインターレースを解除した映像

輪郭がはっきりする

 動きより1コマ1コマをクリアに見せる場合は、「奇数」または「偶数」による解除も有効。1コマのクリアさより、動きをスムーズに見せる場合は「二重化」がいい。

(次ページへ続く)

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