充実したウェブブラウズ環境、リッチなUIも装備
個人的な意見で恐縮だが、WILLCOM 03を買う意義は、大画面にタッチして操作するウェブブラウジングのしやすさにあると思っている。「Opera Mobile 9.5」によるウェブ閲覧はそれほど魅力的だ。
ダブルタップでズーム、ドラッグしてスクロールができるなど、指先で直感的に操作できる点もいい。タッチ操作のブラウザーというと、iPhoneを思い浮かべる人が多いだろうが、ブラウザー上でYouTubeの動画を再生できたり(OperaがFlashに対応している)、全画面表示ができたりと、iPhoneのSafariよりも使いやすい面は多々ある。
ランチャー機能&Operaブラウザーの操作感は?
新規に追加されたランチャーはYappaの2D描画エンジンを利用したシンプルかつ使いやすいUIとなっている。
ここからほとんどの操作をこなせるが、特に便利なのは最初からGoogleやmixiといったよく使うサイトのショートカットが用意されている点だろう。
また、メールソフト「W-ZERO3メール」も携帯電話ふうのインターフェースに一新された。画像をメールに添付する際、どんな画像かなのをサムネイルで確認しながら選択できるようになったのは、地味だが助かる機能だ。
ソフトの互換性もある
OSのバージョンが最新の「Windows Mobile 6.1 Classic 日本語版」ということで、これまで使っていたソフトが動作するかどうか気になる人も多いだろう。デモ機に筆者愛用のオンラインソフトをインストールしてみたところ、ほとんどが正常に動作した。
「NextTrain」(待受画面対応版も含む)や「月見」などの単体ソフトから、「Googleマップ」といったネットワーク系ソフト、さらには「WkTASK」などのユーティリティーまでアドエスと同じように使用できる。今回新たに追加されたカーソルキーモード(画面下部にソフトカーソルキーがポップアップする)との相性もいいようで、カーソルキーモードに切り替えても不安定な挙動は見られなかった。
もちろん、これだけですべてのソフトが大丈夫だとは言えない。が、唯一「Skype」が起動しなかった点を除けば、おおむね80%前後のソフトは動作するのでは、というのが実感だ。
これは便利! コラムリーダー
WILLCOM 03のカメラ機能を応用したものとして面白いのがコラムリーダー。カメラを使って、文字認識を行ない、簡単にメモが取れる機能だ。アドエスにも名刺リーダーの機能が用意されていたが、雑誌の気になる記事などをカンタンにテキストとして残せて便利。認識した文字はWord文書として保存できる。