ウィルコムから今月27日(予約開始は20日)に発売予定のスマートフォン「WILLCOM 03」(関連記事)。W-ZERO3シリーズの流れを汲む最新機種で、OSには国内では初めてWindows Mobile 6.1 Classic日本語版を採用している。
スライド式キーボードを備えながら、ボディーは非常にコンパクト。重量も135gと軽い。最初から3色のカラーバリエーションを備えるなど、デザイン面にも注力した製品だ。ここでは、発売直前の試作機のインプレッションをお届けする。
ボディーをケータイ並みに小型化、キーボード配列も変更
まず印象的なのがコンパクトなボディーである。ソフトバンクの「FULLFACE 2 921SH」と「インターネットマシン922SH」を足して2で割ったような外観は、もはや携帯電話そのものだ。ちなみに双方ともWILLCOM 03と同じシャープ製だ。スマートフォンには見えないコンパクトなボディーは個人的には大歓迎だ。
従来のAdvanced/W-ZERO3 [es]との比較では、高さが19mm、重量が22g減少している(その他は同じ)。
が、その外観はあまりにスッキリしすぎていて、これまでW-ZERO3シリーズを乗り継いできたようなガジェット好きにとっては、やや物足りなく感じられるかもしれない。
初代W-ZERO3からのトレードマークであるスライド式キーボードは今回ももちろん搭載する。「W-ZERO3シリーズである以上、これだけは絶対に搭載し続ける」(ウィルコム サービス計画部の須永康弘課長)というキーボード。本体の小型化にともないひとまわり小さくはなったが、従来機の「Advanced / W-ZERO3[es]」(以下アドエス)と同様、ほどよいクリック感があり、キーは押しやすくなっている。
左端の3個のキー(半角/全角、Tab、Fn)がその他のキーとやや離れているのは、両手で持ったときに押しやすくするための工夫だそうだが、残念ながら限られた試用時間ではその効果を実感することはできなかった。このあたりは追って検証してみたい。