実はもうひとつのセンサーを内蔵
WILLCOM 03は液晶ディスプレー全体がタッチパネルになっており、設定により、10キーと十字キーを切り替えて表示できる点が特徴になっている。10キーを押した際にはバイブで、クリックに似た感触が表現されるなど、非常に凝ったギミックだ。
2モードイルミネーションキー
WILLCOM 03の最大の特徴といえるのが2モードイルミネーションキーだ。液晶パネルの下側の領域(縦位置時)を、メニュー操作に便利なカーソルキーと、通話時に使用する10キーの2つに切り替えられるというもの。10キーを表示している際には、カーソルキーは液晶ディスプレー内に表示される。
2つのモードは右側面にある電源ボタンの短押しですばやく切り替えられる。カーソルキーと10キーをソフト的に切り替えるという発想は、限られた画面部の面積を効率よく使う試みとしても興味深い。
実はこのタッチセンサー、画面上部の「近接センサー」によって、自動的にロックされるのをご存知だろうか? 通話時に顔に近付けるとタッチパッドが自動的に無効化され、頬が当たっても誤動作しないようになっている。これは非常に便利。
この機能を応用すると、本体を顔に近付けるだけで、受話キーを押さずに電話に出る機能も実現できそうだが、今のところは装備されていない。ポケットなどに入れている場合との区別を付けにくいためだろうか。とはいえ、このあたりはソフトのバージョンアップで対応できそうでもある。どんな応用例が出てくるのか、将来的に楽しみだ。
なおWILLCOM 03はGPSを搭載しないが、ウィルコムはGPS搭載の可能性も視野に入れているという。「PHSの位置情報があるからといってGPSを無視しているわけではない。選択肢のひとつとしてGPSの可能性も常に検討している」(前出の須永氏)。