SAPジャパンは、SCM(サプライチェーン・マネジメント)ソフトの最新版「SAP Supply Chain Management 2007」(以下、SAP SCM 2007)、および輸送管理ソフト「SAP Transportation Management 6.0」(以下、SAP TM 6.0)を4月末より提供開始すると発表した。
新版「SAP SCM 2007」では、計画ツールや実行管理/監視ツールといった従来からの機能を強化。企業間協業モデルの可視化や情報連携などの協業支援機能を搭載した。XMLによる標準システム連携により、グローバルな協業先と情報を共有できる。たとえば、海外への製造委託の場合、オーダーとその進捗状況を委託企業と共有し、納入状況を把握することが可能。また、システムが整備されていないサプライヤーとは、Webを利用して、需要、在庫、補充計画などの情報を共有できるという。
「SAP TM 6.0」は、グローバルサプライチェーンにおいて、陸上・海上・航空・鉄道などを複数の輸送手段を用いた複合一貫輸送における企業間の協業プロセスを管理する。輸送コストや品質、納期の管理、および輸送進捗の把握を行なうことができる。SAP SCM 2007と併せて利用することで、調達製造や出荷納入業務と物流業務との連携が可能となり、サプライチェーンでの協業による合理性を高められるとしている。