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ヤマダ電機でおなじみのKOUZIROがシンクライアント

2008年04月07日 17時43分更新

文● 編集部

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KOUZIROは4月7日、B5サイズのモバイルシンクライアント端末を発表した。同社がシンクライアント端末を発売するのはこれが初めて。4月17日に発売する予定だ。

 KOUZIROが発売するのは、B5サイズのモバイルシンクライアント端末「FRONTIER FRST」。12.1型WXGAワイド(1280×800ピクセル)液晶に、LEDバックライトを採用した。ボディはマグネシウム合金で、キーボード部には防滴加工を施しており、「堅牢性を考慮した設計」(同社)という。また、消費電力を約9.5W(最大54.2W)に抑え、10時間の長時間駆動を実現した。

ヤマダ電機でおなじみのKOUZIROがシンクライアント

KOUZIRO初のシンクライアント「FRONTIER FRST」

 CPUはインテル A110(800MHz)を採用、メモリは1GB。HDDは搭載せず、OSやVPNクライアントなどをプリインストールしたフラッシュメモリ(1GB)を内蔵する。インターフェイスは、USB2.0×3、Type2 PCカード、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)、ギガビットイーサネットなどを備える。OSはWindows XP Embedded。

 サイズは幅295×奥行き209×高さ12.5~30.8mm。重量は約1.35kg。価格はオープンプライスだが、実売は17万円ほどになる見込み。

 KOUZIROはヤマダ電機の子会社で、「FRONTIER」ブランドの同社製PCはヤマダ電機の店頭でもおなじみ。シンクライアント端末の発売はこれが初めてで、「情報漏えい対策などで需要が高まっており、参入を決めた」(常務取締役営業本部副本部長の米田祐司氏)と話す。

 シンクライアントシステムは、富士通や日立製作所などの大手ベンダーが販売しているが、サーバと組み合わせたソリューションとして販売するケースがほとんど。KOUZIROは、あくまでもクライアントの製造・販売に注力する方針で、PCメーカーとしてのアプローチから市場参入する。そのため、幅広いVPNソリューションをサポートし、「企業の既存資産を活かすシンクライアント」(米田氏)を目指す。

 具体的には、マイクロソフトのRDP、シトリックス・システムズのICAに両プロトコルに対応。また、シスコシステムズの「VPN3000」、ジュニパーネットワークスの「NetScreen」など、主要なVPN製品の動作検証済み。

変更履歴:当初、掲載していた対応VPN製品の一部を修正しました。(2008年4月11日)。

 同社では、企業だけでなくSOHOや個人事業主での利用も想定し、1台からのオーダーにも対応する予定だ。ただし、「ヤマダ電機店頭で販売するかは未定」という。

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