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1020万画素一眼レフデジタルカメラ

レビュー:D60

2008年03月04日 22時16分更新

文● 周防克弥

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上級者にはうれしいマニュアル系機能の充実


 マニュアルフォーカス時にうれしいのは、ピントのズレを表示するファインダーの「フォーカスエイドインジケーター」。ピントの前後ズレ(大小)と合焦を瞬時に判断できる。ただし、同機能を使用中には露出計を表示できない。

 ISO感度は100〜3200まで増感可能。ISO800まではノイズもさほど気にならず、実用十分のレベルだ。上位機種に採用されるデジタル画像処理コンセプト「EXPEED」を採用し、画質はハイエンド機並みの仕上がりを実現。オートフォーカス(AF)の測距点が横一列に3点のみと少なめだが、シャッターボタンを半押して調整すれば、ピンボケの心配はない。

ISO3200まで上げると、コントラストの上昇にともない暗部の描写力が低下し黒つぶれしてしまう。ISO800までなら、ISO100と比較してもほぼ変わらず実用十分の画質を再現できる。写真は左がISO100、右がISO800で撮影したもの

 縦/横位置を検知して表示を切り替え、カメラの水平状態をメーターで表す。また、フォーカス設定がマニュアルやスナップなどの場合には、フォーカスインジケーターに被写界深度を表示する機能も追加された。

作品例

標準ズームレンズ(18〜55mm/F3.5〜5.6)を使って撮影。コントラストは高めだが、白トビや黒つぶれは見られない。葉の微妙なディテールも再現された


【Conclusion】
○  2種類の「ダストリダクションシステム」を搭載しており、ゴミやホコリの写り込みとは無縁。カメラ内部でのRAW現像も魅力だ。

×  基本スペックが「D40x」と同じなので、ターゲット層があいまい。最近のデジタル一眼で主流の「ライブビュー」機能を搭載してほしかった。

(MacPeople 2008年4月号より転載)


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