最新のテクノロジーを最大限に活用できる
それが Visual Studio 2008
―― Visual Studio 2008 の特長は何ですか?
近藤氏:大きく3つの特長があります。1つ目は、開発者がさまざまな種類のソフトウェアを統一的に作りやすいということです。
ソフトウェアにはいろいろな形があります。パソコンに入っている Excel や Word 、あるいはゲームなどのPC上で動作させるアプリケーションもあれば、Webブラウザ経由で利用するアプリケーションもあります。人のニーズやビジネスのニーズを満たすために、さまざまな種類のアプリケーションが選択肢として存在します。
Visual Studio 2008 は、現時点で最新のテクノロジーやOS、製品をカバーし、さまざまな種類のアプリケーションを開発するための統一された環境を提供します。 Windows 用 のアプリケーションはもちろん、 Windows Mobile 用のアプリも、Web アプリも作れます。
通常、異なったプラットフォームに向けたアプリケーションの開発スタイルはそれぞれ異なります。しかし、 Visual Studio 2008 は、できる限りそのスタイルを統一して単一の環境での開発を可能としています。これにより、たとえば Windows アプリの開発経験がある人は、その経験を使ってWebアプリを開発できます。「経験のないアプリケーションは作れない」ということはなくなるわけです。
また、かつて Visual Basic で実現したドラッグ&ドロップによる簡単な操作性を継承しています。さまざまなアプリケーションのインターフェイスをドラッグ&ドロップで設計できるスタイルですから、簡単に開発を進められると共に、人のニーズ、ビジネスのニーズに合わせたアプリケーションを開発できます。
このように Visual Studio 2008 は、最新のプラットフォームを活用したさまざまなアプリケーション形態をカバーし、現在顧客に求められている開発環境を提供します。
――前バージョンである Visual Studio 2005 が発売された当時と比較して、求められている開発環境は変わっていますか?
近藤氏:大きく変わりました。特に、ネットワーク環境がまったく違います。
たとえば、2005年の時点ではWeb上の動画サービスは現在ほど注目されていませんでした。しかし、こうしたサービスの普及により「映像を共有したい」といったニーズが生まれました。
そうなると、人は「画像をもっとうまく活用したい」「もっとおもしろく画像を見せたい」と考えるようになります。そこでマイクロソフトが提供するのが「Silverlight」というテクノロジーです。Silverlight を使うと、使いやすいユーザーインターフェイスを備えたWebベースのアプリケーション、今日では「RIA」(Rich Interactive Application)と呼ばれているアプリケーションや、とてもリッチなストリーミングコンテンツをWebで配信することができます。