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ブラウザだけでPowerPointでもYouTubeでも共有できる――LUNARR β版登場

2008年02月08日 22時09分更新

文● アスキービジネス編集部

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米LUNARRは、2月7日、Webサービス「LUNARR」のβ版を提供開始した。新たに新機能が追加され、英語だけでなく日本語にも対応するようになった。


動画や音声ファイルもLUNARR上で共有可能に


「LUNARR」は、ドキュメントデータの情報共有を目的とした招待制のWebサービス。2007年10月にα版が米LUNARR社よりリリースされ、現在までに約1200名のユーザーが使用している。

 ユーザーはLUNNAR上で「ドキュメントデータ」を作成し、そのデータを他のLUNARRのユーザーと共有できる。LUNARRはドキュメントに“表”と“裏”という概念を持たせており、同サービス上で作成したドキュメントは表画面で、画面右上にある「ドッグイヤー」と呼ばれるボタンを押すとひっくり返すことができる。

LUNARRβ版の表画面でドキュメントを作成してみた。表・裏の画面の切り替えは「ドッグイヤー」と呼ばれる右上の三角のボタンで行なう(画面クリックで拡大)

LUNARRβ版の表画面でドキュメントを作成してみた。表・裏の画面の切り替えは「ドッグイヤー」と呼ばれる右上の三角のボタンで行なう(画面クリックで拡大)

 するとその裏の画面にメールに代表されるコラボレーション機能が搭載されており、そのデータを他のLUNARRユーザーに送り、ドキュメントデータの共有が可能になる。

LUNARRβ版の裏画面。ここでメールのやり取りなどを行ない、履歴が蓄積される(画面クリックで拡大)

LUNARRβ版の裏画面。ここでメールのやり取りなどを行ない、履歴が蓄積される(画面クリックで拡大)

 LUNARRでは、サーバ上の1つのドキュメントデータを中心に他のユーザーとやり取りを行なうため、共有している誰かがドキュメントデータを変更した場合は、全員が変更したデータを見ることができる。また、やり取りした履歴は裏の画面に残り、誰が、いつ、どのように変更したのかも分かる。したがって、同じデータのコピーを複数のユーザーに配布することによって起こるバージョン管理の混乱を避けられる。

 これまでα版は英語版のみだったものが、2月7日に提供を開始したβ版では日本語に対応するようになり、ユーザーインターフェイスもシンプルな画面構成に変更された。今回のβ版に関して、「通常トレードオフの関係にある“多機能”と“ユーザビリティの向上”を両立できた」と米LUNARR CEOの高須賀 宣氏は自信を見せている。

LUNARR CEOの高須賀 宣氏

LUNARR CEOの高須賀 宣氏

LUNARR CEOの高須賀 宣氏

 β版で特に大きく進化した点に、「ファイルアップロード機能」の向上が挙げられる。今回から新しく、PowerPointやExcelなどのアプリケーションソフトのデータや動画ファイル、音声ファイルを“表”のドキュメントとしてLUNARR上で共有可能となった。β版では、PowerPointやExcelのデータをFlashのデータに変換して、LUNARR上で表示する。したがって、PowerPointのデータを送った相手のPCにPowerPointのソフトがインストールされていないため見られない、といった問題も発生しない。同じようにWebページも画像としてインポートし、ドキュメントとして共有できる。

表画面下にある「Webぺージをインポート」のボタンを押して、アスキーのホームページを取り込んだ状態(画面クリックで拡大)

表画面下にある「Webぺージをインポート」のボタンを押して、アスキーのホームページを取り込んだ状態(画面クリックで拡大)

「LUNAARは一種のWeb上の情報共有のプラットフォームとして、ありとあらゆるドキュメントデータを共有していく。ドキュメントとコミュニケーションが結合することで、共有される情報の質を高まり、仕事の生産性やクリエイティビティが向上する」(高須賀氏)

 今回無償で提供されるLUNARRβ版は1年間で20万ユーザー獲得を目指している。2009年にリリース予定の正式サービスでは月額1000円程度の有償で提供される。

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