マイクロソフトは検索機能を強化した企業向け検索ソフト「Microsoft Search Server 2008 Express」について解説を行なった。現在はRC版が無償提供されており、製品版は2008年上期中にリリースされる。
企業内と外部の検索情報の融合を実現
19日、マイクロソフトはエンタープライズサーチの分野における新戦略を発表し、検索ソフト「Microsoft Search Server 2008 Express」の詳細について解説を行なった。
本製品の特徴は、企業内で共有されたドキュメントなどの情報検索を行なう「検索エンジン」に「外部検索サービス」を融合していること。外部検索サービスはOpenSearch1.0/1.1に準拠した「検索フェデレーション(連携)機能」によって、他の検索エンジンの検索結果を瞬時に表示することができる。したがって、ユーザーは企業の中で格納された情報と、インターネットを通じて得た外部の情報を一画面で表示することで、広範な情報を捉えることができる。
また、Search Server 2008 Expressはユーザーの権限ごとに見られるファイルを制限する「アクセス権のフィルタリング機能」によって、利用者が見てはいけない社内の機密情報にアクセスすることを防ぐセキュリティ機能を搭載している。
インフォメーションワーカービジネス本部 IWソリューションマーケティンググループ マネージャ 吉村徹也氏は「アメリカではインフォメーションワーカーが週あたり9.5時間もの時間を無駄な検索作業に使っており、日本の独自調査でも情報検索に時間を費やすことに不満を感じている人が多いという結果が出ている。職場環境の生産性向上のためにも、導入しやすく企業の情報検索の対応力向上するシステムの重要性を増していく」と述べる。
米マイクロソフトは11月6日(米国時間)にSearch Server 2008 Expressについて発表しており、すでに英語版のRC版がマイクロソフトのホームページで無償提供されている。
同製品の日本語版を含む製品版のダウンロード提供は、2008年上期中の予定。