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【短期集中連載】新聞はネットに飲み込まれるか?第2回

「新聞の自殺」とまで言われたタブーに挑む産経グループ(後編)

2007年10月23日 18時05分更新

文● 松岡美樹

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 インターネットの登場により、既存メディアはいま転換期にある。ではメディアの古典である新聞はインターネットをどう生かすかのか? それとも新聞はネットの大波に飲み込まれるのか? この連載では各新聞社のキーマンを直撃し、彼らのネット戦略や時代認識を読み解いていく。今回は前回に引き続き、産経グループのネット戦略を見てみよう。

イザ!
もうひとつの核となるサイト「イザ!」


産経新聞本紙の編集長がウェブを兼務する


 産経デジタル取締役の近藤哲司氏は、紙のメディアとウェブ媒体は「深さと広さがちがう」と語る。そしてこうした分析にもとづき、ウェブならではの特徴を生かした媒体作りにチャレンジしていきたいと話す。

近藤氏
産経デジタル取締役の近藤哲司氏

 「紙というのは凸版印刷が発明されて以来、ひとつの形として完成されています。しかし新聞の面積や厚さは限られており、そこに載せる記事は選ばざるを得ない。つまり新聞は本質的に『薄く広く』のメディアなんです。ところがインターネットの登場により、そうした薄くて広い情報のほかに『狭いものを深く知りたい』というニーズが出てきた。この新しい時代の要求に答え、ウェブという物理的な制約のないツールを新聞社がもてば何ができるかやってみよう、というのがわれわれのトライです」

 そのために組織改革もした。産経新聞の編集長はこれまで2人体制だったが、4人に増やした。そしてこの4人全員が、MSN産経ニュースの編集長も兼務する形だ。組織的にも紙とウェブをまさに統合したのである。

 「例えば『この特ダネを紙より先にウェブで出すのか?』など、紙の編集長と同格の決定権をもつ人間がウェブの編集も見るわけですね。これはアメリカやヨーロッパなど海外の一部の新聞社ではやっていますが、ここまで徹底したのは日本では初めてです」

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