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2007年10月12日更新

第6回 メンバーのモチベーションを高めてチームを活性化させる「チーム・マネジメント」

土谷政則さん

株式会社富士通ラーニングメディア
研修事業部シニアインストラクタ
プロジェクトマネージャ
土谷政則さん

プロジェクトを成功に導くには、プロジェクト推進に関する正しい知識と、そして的確な判断と行動が必要不可欠。それを行なうのがプロジェクトマネージャーで、プロジェクト成功の鍵を握る重要な職種だ。しかし、このプロジェクトマネジメントが的確に実施されていないため、プロジェクトが成功に至らないケースも多い。そこで、ありがちなプロジェクトの失敗例に迫りながら、国際資格「PMP(Project Management Professional)」のバイブルとも呼ばれる「PMBOKガイド」をプロジェクト成功のためにどのように役立てるかを、全10回に渡り解説する。

チームが機能しないという事態

 プロジェクトのメンバーが増えるほど、困難になるのがチーム・マネジメントです。プロジェクトはメンバーが連携して進めていくため、メンバー同士やメンバーとプロジェクトマネージャーとの意思の疎通の欠如は、そのままプロジェクト進行の妨げになります。特にチームにとって不都合な情報は滞りやすく、問題が膨れ上がり表面化してからプロジェクトマネージャーの元へ到達、その時はすでに収拾が困難な状況に陥っているという失敗が起こりがちです。

 また、一度プロジェクトにとってよい情報だけが流れ、悪い情報が隠される傾向が生まれてしまうと、さらに悪い情報がプロジェクトマネージャーの元に届けられないチーム状態になってしまうこともあります。こうなるとプロジェクトに内包された問題がより大きくなってしまい、チームは混沌とし、プロジェクトは破綻を来す恐れも出てきます。

 そのため、プロジェクトマネジメントで重要とされるのが、チーム・マネジメントなのです。

チーム・マネジメント、プロジェクトマネージャーがするべきこと

 メンバーのやる気を起こさせ、チーム力を高めるのもプロジェクトマネージャーの仕事であり、チーム・マネジメントです。それにはメンバーがお互いに信頼できる人間関係を築けていることが大前提になります。信頼関係があればメンバーは活力を持って同じ目的に向かってプロジェクトを進めることができます。そうするとメンバーは自分の担当している仕事の意義が認識できるようになり、それがやる気につながるでしょう。

 たとえば、チームにとって必ず必要となる情報を、人の体内における「酸素」だと考えてみてください。この酸素はチームに活力を与えてくれる存在であり、各メンバーに酸素が行き届かないとチームは死んでしまいます。そこで、酸素という情報を行き渡らせるのに「血液」が必要になるわけです。この血液の役割を担うのが、コミュニケーションです。つまり、チーム内のコミュニケーションがうまくいくことで、ひいては情報がチーム全体に行き渡ります。それが、メンバー1人1人にチームがどこに向かっているのか、そして自分は何をすべきかを明確にさせ、チームとしての統一感が生まれてくるのです。

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■関連スキルアップコース(富士通ラーニングメディア)
・プロジェクトリーダーのための心理学 ~基礎編~
・プロジェクトリーダーのための心理学 ~実践編~

    
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