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プロジェクトは成功するためにある! 本当の実力を養う最強プロマネ講座 第5回

第5回 「品質・マネジメント」でプロセスを管理して品質を保つ

2007年10月05日 11時35分更新

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土谷政則さん

株式会社富士通ラーニングメディア
研修事業部シニアインストラクタ
プロジェクトマネージャ
土谷政則さん

プロジェクトを成功に導くには、プロジェクト推進に関する正しい知識と、そして的確な判断と行動が必要不可欠。それを行なうのがプロジェクトマネージャーで、プロジェクト成功の鍵を握る重要な職種だ。しかし、このプロジェクトマネジメントが的確に実施されていないため、プロジェクトが成功に至らないケースも多い。そこで、ありがちなプロジェクトの失敗例に迫りながら、国際資格「PMP(Project Management Professional)」のバイブルとも呼ばれる「PMBOKガイド」をプロジェクト成功のためにどのように役立てるかを、全10回に渡り解説する。

品質確保のためのルールが現場で守られていない

 プロジェクトは多くのメンバーの手で進められるので、最終成果物の品質を確保するために、プロセスの手順や進め方などのルールを決めます。各メンバーがそのルールに従って仕事をすれば、そのプロジェクトが成功する可能性が高くなります。

 しかし現場では、プロセスが進むにつれてメンバーが徐々に自分なりのやり方で進めるようになってしまうことがよくあります。その結果、システムの保守管理作業の際、ルールどおりに修正を加えたにも関わらず、不具合が生じるなどのトラブルが起こります。これではプロジェクトが完了したとしても、プロジェクトの成功とは言えません。

ルールを守ることの重要性をメンバーが理解していない

 このような事態を防ぐため重要となるのが、PMBOKガイドにおける品質・マネジメント(注1)の「品質保証」です。品質保証は、プロセスを管理して最終的に製品の品質を保つという、つまりプロジェクトのスタート時や途中で決められたルールどおりに作業が行なわれているかを管理するというものです。これらがきちんと行なわれていれば、自ずと最終成果物の高い品質につながります。

注1:品質・マネジメント
国際資格「PMP(Project Management Professional)」のバイブルとも呼ばれるPMBOKガイドに書かれた9つの知識エリアの中の1つ。プロジェクトが意図するニーズを満足させるために必要なプロセス群のこと。プロセスには、品質計画、品質保証、品質管理の3つがある。

 そこで品質・マネジメントのポイントとなるのが、このプロセス―-どういう手順や工程で仕事を進めていくか―-のルールを決めることと、どうやってそのルールに則ってプロジェクトを進めていくかです。

 たとえば冒頭で述べたような、プロジェクトのメンバーがスタート時にきちんと守れていたルールを、時間が経過するに従って自分がやりやすい方法に変えてしまうというケースは、その原因の1つとして「なぜルールどおりに進めないといけないのか」ということをメンバーが真に理解していないことが考えられます。

 プロジェクトマネージャーは、プロジェクト開始時にメンバーの理解を得る努力が必要でしょう。また、ルールが守られない原因として、ルールが厳しすぎることも考えられます。しっかりルールを決めるのは重要ですが、あまりにも厳しすぎるとメンバーの首をしめることになります。厳しすぎるルールはあってないが如しになるのです。

次ページへつづく

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