ペンタックス(株)は2日、光学3倍ズームレンズを搭載した有効1200万画素CCD搭載デジタルカメラ「ペンタックス オプティオ A40」と、3インチ液晶ディスプレーを搭載する有効800万画素CCD搭載デジタルカメラ「ペンタックス オプティオ V10」を11月上旬に発売すると発表した。価格はともにオープンプライスで、予想実売価格は順に4万円前後、3万円前後。
有効1200万画素のペンタックス オプティオ A40
オプティオ A40は、同社としては初となる有効1200万画素のCCDを搭載するコンパクトデジタルカメラである。手ぶれ補正機能として、シャッタースピード換算で約2.5~3.5段分の補正効果が得られるというCCDシフト方式の「SR」(Shake Reduction)機構を備える。これに加えて、被写体の明るさに応じて自動的に最高ISO 3200まで感度を高めてシャッター速度を高速化する「Digital SR」モードや、手ぶれによる画像のズレをソフトウェアにより補正する動画撮影時専用の電子式手ぶれ補正機能「Movie SR」を搭載している。
画面内の人物の顔を自動的に検知し、ピント合わせと露出設定を自動で行なう「顔認識AF&AE」機能も搭載している。また、肌の質感を滑らかにする「美肌」モード、顔認識した人物を中心に画面をトリミングして自動的に上半身アップの構図で撮影できる「ベストフレーミング」モードも搭載している。
焦点距離は35mmフィルムカメラ換算時で37~111mm相当。レンズの明るさを示すF値は2.8~5.4。液晶ディスプレーは2.5インチTFT液晶パネル(約23.2万画素)を搭載。記録メディアとしてはSDメモリーカード、SDHCカードに対応するほか、約21MBの内蔵フラッシュメモリーも搭載する。
そのほかのスペックは以下のとおり。
ペンタックス オプティオ A40の主なスペック | |
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撮像素子 | 1/1.7インチ有効1200万画素CCD |
レンズ | 光学3倍ズーム、f=7.9~23.7mm(35mmフィルムカメラ換算37~111mm)、F2.8~5.4 |
静止画撮影 | 最大4000×3000ドット |
ISO感度 | オート、ISO 50/100/200/400/800/1600相当 |
動画撮影 | 640×480ドット、30fps、AVI形式(DivX/MPEG-4準拠) |
液晶ディスプレー | 2.5インチTFT、約23.2万画素 |
記録メディア | 内蔵フラッシュメモリー約21MB、SDカード(SDHC対応) |
インターフェース | USB 2.0(Hi-Speed対応)、AV出力 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池(D-LI68) |
撮影可能枚数 | 約240枚(CIPA規格準拠) |
本体サイズ | 幅91×奥行き23.5×高さ56.5mm |
重さ | 130g(本体のみ)/150g(電池、SDメモリーカード含む) |
3インチ液晶ディスプレー搭載のペンタックス オプティオ V10
オプティオ V10は、光学3倍ズームレンズを搭載する800万画素機である。3インチ液晶ディスプレーを搭載しながら、専用薄型バッテリーの採用や回路基板の小型化によって筐体の厚みを19mmに抑えているのが特徴。重量は本体のみで120g、電池とメモリーカードを加えた重量は140g。
光学式手ぶれ補正機能は搭載しないが、被写体の明るさに応じて自動的に最高ISO 3200まで感度を高めてシャッター速度を高速化する「Digital SR」モード、動画撮影時専用の電子式手ぶれ補正機能「Movie SR」は搭載している。
焦点距離は35mmフィルムカメラ換算時で36~108mm。F値は3.1~5.9。記録メディアとしてはSDメモリーカード、SDHCカードに対応し、約52.1MBの内蔵フラッシュメモリーも搭載する。
そのほかのスペックは以下のとおり。
ペンタックス オプティオ V10の主なスペック | |
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撮像素子 | 1/2.35インチ有効800万画素CCD |
レンズ | 光学3倍ズーム、f=6.3~18.9mm(35mmフィルムカメラ換算36~108mm)、F3.1~5.9 |
静止画撮影 | 最大3264×2448ドット |
ISO感度 | オート、ISO 50/100/200/400/800/1600/3200相当 |
動画撮影 | 640×480ドット、30fps、MotionJPEG圧縮AVI形式 |
液晶ディスプレー | 3インチTFT、約23万画素 |
記録メディア | 内蔵フラッシュメモリー約52.1MB、SDカード(SDHC対応) |
インターフェース | USB 2.0(Hi-Speed対応)、AV出力 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池(D-LI63) |
撮影可能枚数 | 約200枚(CIPA規格準拠) |
本体サイズ | 幅95.5×奥行き19×高さ58mm |
重さ | 120g(本体のみ)/140g(電池、SDメモリーカード含む) |
約14倍のズーム倍率を備えるデジタル一眼レフ用交換レンズ
smc PENTAX-DA 18-250mmF3.5-6.3ED AL[IF]
そのほか同社は、デジタル一眼レフカメラ用交換レンズの新製品として、約14倍のズーム倍率を備えた「smc PENTAX-DA 18-250mmF3.5-6.3ED AL[IF]」を10月下旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、予想実売価格は6万5000円前後。
smc PENTAX-DA 18-250mmF3.5-6.3ED AL[IF]は、ペンタックス製デジタル一眼レフカメラに装着すると、35mmフィルムカメラ換算で27.5~383mmの画角が得られるズームレンズ。光学系に特殊低分散(ED)ガラスを使用したレンズ2枚と非球面(AL)レンズ2枚を採用しており、諸収差を良好に補正しているという。
また、レンズのコーティングや曲率、配置などをデジタル画像の特性に合わせることで、ゴーストやフレアの発生を抑えている。デジタル一眼レフ専用であり、イメージサークルは、23.5×15.7mmサイズの撮像素子に特化している。
本体サイズは直径75×長さ85.5mm。重量は455g。