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2007年末商戦モデル7モデルを発表

キヤノン、高速起動・印刷と改良した操作系の新“PIXUS”を発表

2007年09月26日 11時00分更新

文● 行正和義

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 キヤノン(株)とキヤノンマーケティングジャパン(株)は26日、インクジェットプリンター“PIXUS”(ピクサス)シリーズの2007年末商戦向け新製品ラインナップを発表した。スキャナー機能付き複合機「PIXUS MP970」「同 MP610」「同 MP520」「同 MP470」と、単機能プリンター「PIXUS iP4500」「同 iP3500」、ポータブルプリンター「PIXUS mini360」の全7モデル。いずれも10月上旬発売予定。

複合機4機種


PIXUS MP970

PIXUS MP970

PIXUS MP970の開いたところ

MP970を開いたところ

MP970の操作系

MP970の操作系

 MP970は、印刷解像度9600×2400dpi、7色インク(6色染料+顔料系ブラック)を採用し、4800dpiのCCDカラースキャナー、3.5インチ液晶ディスプレーを搭載するハイエンドモデル。現行機「MP960」の後継機にあたる。予想実売価格は4万円前後。

PIXUS MP610

PIXUS MP610

PIXUS MP610の開いたところ

MP610を開いたところ

MP610の操作系

MP610の操作系

 MP610は、印刷解像度9600×2400dpi、5色インク(4色染料+顔料系ブラック)を採用し、4800dpiのCISカラースキャナーと2.5インチ液晶ディスプレーを搭載する主力モデルで、現行機「MP600」の後継にあたる。予想実売価格は3万円前後。MP970とMP610は前面給紙カセット、自動両面印刷機能、DVD/CDレーベルプリント機能を備える。

PIXUS MP520

PIXUS MP520

PIXUS MP520の開いたところ

MP520を開いたところ

MP520の操作系

MP520の操作系

 MP520は、印刷解像度4800×1200dpi、4色インク(3色染料+顔料系ブラック)を採用し、2400dpiのCISカラースキャナー、2インチ液晶ディスプレーを搭載する普及モデルで、現行機「MP510」の後継機だ。予想実売価格は2万円前後。

PIXUS MP470

PIXUS MP470

PIXUS MP470の開いたところ

MP470を開いたところ

MP470の操作系

MP470の操作系

 MP470は、印刷解像度4800×1200dpi、4色インク(3色染料+顔料系ブラック)の一体型カラーカートリッジを採用し、2400dpiのCCDカラースキャナー、1.8インチ液晶ディスプレーを搭載する複合機入門モデルで、現行機「MP460」の後継機に当たる。予想実売価格は1万6000円前後。



単機能プリンター2機種&コンパクト1機種


PIXUS iP4500

PIXUS iP4500

PIXUS iP4500の前面トレイ

iP4500を前面トレイ

 iP4500は、印刷解像度9600×2400dpi、5色インク(4色染料+顔料系ブラック)を採用し、前面給紙カセット、自動両面印刷機能、DVD/CDレーベルプリント機能を備える。現行機「iP4300」の後継にあたる単機能プリンタ主力機だ。予想実売価格は1万8000円前後。

PIXUS iP3500

PIXUS iP3500

PIXUS iP3500の前面トレイ

iP3500を前面トレイ

 iP3500は、印刷解像度4800×1200dpi、4色インク(3色染料+顔料系ブラック)を採用し、前面給紙トレイを備える。現行機「iP3300」の後継にあたる普及モデル。予想実売価格は1万3000円前後。

PIXUS mini360

PIXUS mini360

PIXUS mini360の前面トレイ

mini360を前面トレイ

 mini360は、印刷解像度9600×2400dpiの4色一体型インクカートリッジを採用、2.5インチ液晶ディスプレーを持つポータブルプリンター。オプションのバッテリーパックで電池駆動も可能だ。また、従来機「mini260」が最大L判およびハガキサイズだったのに対し、新たに2L判サイズの印刷も可能になった。予想実売価格は2万円前後。



2007年末モデルの特徴


写真自動補正の例

写真自動補正の例。上が補正OFF、下が補正ON。人の顔を明るく補正しつつ背景を明るくしすぎて飛んではいない

 今期新製品の大きな特徴として、“顔検出機能”を用いた人肌補正に加えて、撮影シーンに適した補正を行なう“自動写真補正”を搭載している。これは、顔認識により人肌や画像全体の明るさ/カラーバランスを判断しつつ、膨大な写真データの解析から得られた「撮影シーン自動分析アルゴリズム」を用いて、撮影シーンを自動的に解析・分類。シーンに応じた色かぶりや階調、彩度などが自動補正されるというもの。複合機などでデジタルカメラ画像をメモリーカードから直接印刷する際に自動補正をかけることができるほか、パソコン側の印刷ユーティリティー(ドライバーの設定機能)にも同様の機能が搭載されており、ソフトウェアを更新することにより従来機のユーザーでも同様の自動補正を使うことが可能となる。

 複合機では特に起動時間の短縮が図られており、電源ONから操作可能になるまでがMP970で約6秒、MP610では約4秒(従来機のMP600では約20秒)と高速化されている。また、紙送り制御機構の高精度化により、MP610およびiP4500で印刷速度が高速化され、L判フチなし印刷で約18秒(MP610や、従来モデルのMP600では約24秒)となった。

 複合機は従来同様、スクロールホイールを中心とした操作系を採用している(MP470を除く)が、インターフェースが改善され、メニュー階層の単純化やスイッチパネルのコンパクト化により操作時の指の動きを減少させている。プリンター側の操作だけでなく、複合機をパソコン側から操作するソフトウェアも改善され、従来は入力(スキャン)と出力(プリントアウト)で別々の設定画面だったものが統合され、スキャンや印刷の作業が分かりやすくなった。入力ソフト「MP Navigator EX」では画像検索機能やPDF編集、画像補正機能などが付加・強化されたほか、出力(印刷)ソフト「Easy-Photo Print EX」でも前述の自動画像補正機能が新たに加わった。



インクジェット専用紙を改良し、キャンペーンも実施


キヤノン写真用紙ゴールド

新たに用意された専用紙「キヤノン写真用紙ゴールド」

 また、新たにインクジェット用紙の改善が行なわれた。ハイエンド用紙「プロフォトペーパー」はそのままに、普及型上質用紙「スーパーフォトペーパー」は「キヤノン写真用紙ゴールド」へ、普及光沢紙「キャノン光沢紙」は「キヤノン写真用紙」となった。いずれもカラーの発色および黒の締りを改善するなど印刷品質を向上させている。

 新製品の発売にともない、購入者にはポケットアルバム(光沢L判用紙400枚が付属)を無償提供(部数限定)されるほか、2L判6枚と卓上カレンダーホルダー、カレンダー作成ソフトなどがセットになった「カレンダー作成キット」のプレゼントキャンペーンが実施される。また、特にmini360ユーザーに向けて、「クリエイティブパーク携帯サイト」と呼ばれるケータイサイトを立ち上げ、フォトフレームやコンテンツをダウンロードしたり、カレンダーなどをmini360で印刷して楽しめるようになっている。


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